こっち向いて！太陽 4 (ページ15)

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事件だ…！！ 3 ページ15

side yellow

前の事件とはちょっと違った事件が起きました。

それは振り入れ中の出来事。

バタン…！

大きい音がしたと思って振り向けば、そこには顔を真っ白にして息を荒くして蹲る康二がいた。

黄「康二？！」

青「はっ…？」

赤「…っ！大丈夫か？！康二？聞こえる？」

緑「だてさん！揺さぶっちゃダメ！…佐久間！マネージャーに話してすぐに対応してもらえるようにして！」

桃「っ！わかった！…ｸﾞｽｯ…っ！」

黒「佐久間くん大丈夫！一緒に行きましょう！」

桃「…蓮、ごめ…んっ…。」

白「…こ、うじくんっ…！」

紫「大丈夫だよ、ラウ。ちゃんとみんなで助けよう、ね？」

白「…ふっかさ…うぅ…っ。」

俺の声でみんなが反応したり動いたり。

翔太は声を出したきりフリーズした。
だてさんはすぐに康二に駆け寄って声をかけ。
しかし、揺さぶるような動作を阿部に止められ、その阿部は佐久間にすぐ動くように声をかけ。
だが、佐久間も動揺はしていて、それを収めるようにすぐに目黒が隣に動いた。
ラウールはどうしていいか分からずになってるけど、翔太と違ってまだまだ幼いところはあるからすぐにふっかが動いてくれた。

こういう役割分担がSnowManらしいよな、と思った。

が、そんなのはどうでもいい。
今は康二だ。

緑「康二、聞こえる？俺の手、にぎれる？」

声に反応はするらしく、阿部の手をぎゅっと握っている。

緑「ん、しんどいのにありがとう。」

ぎゅっと目をつぶっている康二からは見えないだろうに優しく微笑む阿部は本当に優しいやつだと思う。

そのあと、熱や脈を確認してるんだろうが、その度に表情は険しくなった。

緑「ひかる、ふっか。」

阿部の呼び掛けに俺らが顔を向ける。
だてさんと翔太は康二から離れられない。
じっと見つめて、翔太なんて泣きそうになってる。

緑「熱、相当高い。脈はそこまで乱れてはないと思うけど…、朝から一緒だった2人から見て体調悪そうだった？」

今日は朝から一緒だった俺とふっかへ様子を聞かれたが……

紫「いつも通りだったと思う。…あ、でもくっついて来なかったかもしれない。」

黄「……確かに。隣に来なかったかも。」

スタッフさんにはいつも通りだった。
楽しそうに話してニコニコ可愛くて。

でも、俺らには…

緑「…また隠して無理したんだな。」

阿部の小さく言った言葉が胸に刺さる。

康二、隠すなよ。

いや、気づいてやれなくて、ごめん。