好き、嫌い、好き 4 (ページ4)

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とりあえず、
トイレも無事終わり。

翔太くんはまだ起きないようなので。

私は朝ごはんを作ることにした。

翔太は私を許してくれたけど
蓮のことも一緒に考えてくれると
言っていた。

いや、もう関わらない方がいいんじゃないか。

とも思うけれど。

あんな別れ方はしたくなかったし。
ちゃんと話はしたいとも思うけど。

それって、どうなんだろうか。

あのキスで気づいたのは、
私は本当に何も見てないってことだけ。

翔太を傷つけたのはもちろん、
蓮のことも傷つけたんだから。

あの日部屋に行かなければ。
私がちゃんと蓮の言葉の意味に
気づいていたら。

後悔だけはあるけど、

ここから、改善される何かは、
あるんだろうか？

考えるよりは行動した方が
いいとは思うけど.......。

それに翔太を巻き込むのは、
正しいことなんだろうか？

そんな時、LINEが鳴った。

【話がしたい。翔太くん連れてきて。ふっかさんのカフェに来て欲しい。】

え.....。蓮からのメッセージに
私は一人ワタワタしてしまって。

焦げそうな目玉焼きの火を慌てて止めた。

｢.......朝から一人でなにしてんだよ。｣

ふぁぁ、と呑気に欠伸をして
後ろ頭を掻きながら翔太が起きてきた。

『しょ、翔太.......、あの、蓮からLINEが来てて.....。』

私がそう言うと、一気に寝ぼけた顔から覚醒した。

携帯見ていい？と確認されて、
コクリと頷くと私の携帯を奪っていった。

そしてメッセージを見ると、なるほどね。と、
だけ呟いて私に返してきた。

「了解って送っといて。時間は二人で決めていい。今日で終わらせよう。」

『わ、わかった。』

つーか、カフェとか下手すりゃ全員集合しねえか？

なんてブツブツ言いながら、洗面所へ
向かう翔太の背中を見つめながら、
私は携帯に視線を戻し、翔太に言われたとおり
了解、とだけメッセージを送信した。

すぐに既読になって、
すぐに返事が来た。

【15時に待ってる。】

私は15時から何か変わるのか
わからなかった。