158 ページ18
大好きな友達、家族。
それを与えてくれたのは
守ってくれたのは
塩顔で、ツンデレだったり
塩対応だったりするくせに
誰より愛情深いあなたでした。
「彩〜。今日帰り遅くなるわ。ふっかたちと飲んでくる。」
『あ、そうなの？楽しんできてねー。』
「パパ、遅いの？」
うるうるとした目で翔太を見る我が娘。
あら、ちょっと心揺すぶられてるな笑。
立派な親バカさんだから、仕方ないか。
『たまにはパパも遊びに行きたいんだって。あ、でも日曜日は私もお休みだから、3人でお出かけしよっか！』
「ほんとー？！どこでもいいの？」
『うん！お願い聞くよ！』
私が娘とそんな話をしていると
私たちの頭を撫でて、微笑む翔太。
「お土産、買ってくるわ。明日楽しみにしてな。」
「うん！パパ大好き！」
『パパ大好き！！』
真似すんな！って嬉しそうに笑う翔太。
ジャケットを羽織り、そのまま
仕事へ向かった。
「あー、彩？」
『んー？』
軽い返事をしたことを後悔した。
軽く、優しく触れた唇。
なんだこれ、デジャブ。
2人して、真っ赤な顔。
「じゃ！じゃあ！いってくる！！」
『う！うん！いってらっしゃい！！』
扉が閉まると、私は思わず蹲る。
「まーま、お顔タコさんみたいね？」
からかうように言う娘のほっぺを
軽く軽く抓ると、ケラケラと笑う。
相変わらずの私たち。
でも、あなたがいれば、
私は愛を知れるから。
ありがとう、
大好きだよ、これからもずっと。
ＥＮＤ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：SNOWSNOW
| 作成日時：2020年2月21日 23時
