-148℃ ページ9
意識するだけで、見ている景色がなんとなく違って感じられた
すれ違う人が背景→個々の人間であること、聞こえる音が音と声に分けられること
鼻を霞める空気には複数の香りが混ざっていること、肌に触れる風には向きがあること
俺の周りは確かに多くの”情報”で溢れていた
「最初は疲れるだろうけど、繰り返していけば慣れてそれが当たり前になる。それこそ呼吸をするようにね。感覚を慣らせたら、今度はその中から選びとる感覚に慣らす。まあこれは経験も必要なんだけど苦笑」
『俺と話してる間も、こうしてフォックスさんは感覚の網を広げてたんですね』
「ーじゃあ。行こうかw」
意識を変えるだけで、前半と後半のパトロールの消耗度は比べ物にならなかった。
事務所に戻った頃には俺は激しい運動したわけでもないのにどっぷりと汗をかいていた
ーーーーーーーーーーーーー
「ー温度探知か〜それって見えるの？感じるの？」
戻った俺達は同じく日勤だったグレイさんと共に早めの夕食を取っていた。
キング・レオ事務所はいつでも依頼に対応できるように、２交代制の勤務体系になっているようだ。
うどんを啜りながら俺の個性についてグレイさんに質問攻めにされる
『両方ですかね・・感じる時は気配のような感じで、意識的に認知を切り替えると見えます』
「へ〜」
『グレイさんもフォックスさんも、通常の人間より体温が高めですね。個性の関係かな・・
37℃〜38℃くらい？』
「すげー！そんな細かくわかんの！？」
『物質の融点と沸点が分かってる場合は、その温度に調整しないといけないので』
「わかんねー時は？」
『探り探りですかね・・対象に働きかけて分子が”動く”温度を見つける感じです』
「なんか難しそーだな」
『俺の個性って父さんのとも、母さんのとも違っていて・・だから未だに手探り状態で・・』
「アイス・ロックの個性って氷を操るってやつだっけ？」
「正確には氷で作った物体を操る個性。おそらく君の個性の”操る”っていうのはここからきてるんだろうね」
そう、父さんの個性”氷像”は氷で作り出した物体を操ることができた。ただし、俺と違って作り出される氷は父さんから生み出されるものであり、生み出せるのは無論氷だけだった。
『個性が発動した頃は、手から水しか出せなかったんです。だからてっきり父さんの個性の劣化版だと落ち込んだこともありました苦笑』
俺が欲しかったのは父さんの個性だったから
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皐月(プロフ) - 船長さん» コメントありがとうございます！オリキャラを褒めて頂けるなんて夢みたいです泣 ありがとうございます！フォックスは個人的にも好きなキャラなので、ちょこちょこ出せたらと思います(*´∇｀*) (2018年10月15日 21時) (
レス) id: 277a8cdf68 (このIDを非表示/違反報告)
船長 - フォックス好きです個人的に狐が好きなのでツボを突かれてちょっとまずいです。相澤先生大好きが揺れましたこれからも頑張ってください応援しています！ (2018年10月13日 22時) (レス) id: fd292f592c (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - いまづきさん» コメントありがとうございます＾＾亀更新で申し訳ないですが、頑張って書き続けていきたいと思いますので、これからもよろしくお願い致します！ (2018年10月8日 21時) (レス) id: 5cb175ab72 (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 続きがめっちゃ気になります!!頑張ってください(@>ω<)ノ★彡 (2018年10月8日 15時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - 檸檬さん» コメントありがとうございます！そのように評価して頂いて恐悦至極です泣 これからも楽しんで頂けるよう頑張りますので、よろしくお願い致します＾＾ (2018年9月25日 22時) (レス) id: 5cb175ab72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：皐月 | 作成日時：2018年8月23日 23時
