-174℃ ページ37
「痛むか」
『え？；い、いや・・。大した傷じゃないし、血もすぐ止まったし。』
「ナイフ・・だな」
『うん。まあキレイに切られたからすぐ塞がるよw ラッキーだよな〜wははw
はは・・』
おかしいな、ここでツッコミもしくは小突きの一つくらいきても良い筈なのに・・
そう思って目の前の人物の顔色を伺うと
『・・・！』
見た事ない表情だった。
そこに浮かんでいたのは、怒りでも呆れでもなかった。
・・悲しみ
何かを悔やむような、そんな悲しい表情がそこにはあった
何故だろう。
何故かその表情は俺に頭を下げたフォックスさんのそれに似ていた・・
『せん・・せい・・？』
「・・もういい。しまっとけ」
『う、うん・・』
「あれからその敵とは接触してないんだな」
『うん』
そうか、なるほど先生はそれを心配してくれてたのか。
この状況に幾分か納得がいった
「いいか融沸、決して一人になるな。帰りも必ず轟と帰れ。用心しろ、いいな」
『は、はい・・；』
「万が一危険な局面に対峙したら・・」
言葉が止む
そして振り絞るように
「…その時は全力で逃げろ」
『逃げる・・』
「いいな」
『あ…え…』
「いいな」
『は、はい・・！！；』
その三文字は普段のお小言の何万倍もの強制力があった
俺は首を縦に降るしかなかった
「話は以上だ。行くぞ」
『・・・・』
俺と先生は教室へと歩き出す
前を行く先生の表情は当然ながら
もう見えなかった
ーーーーーーーーーーー
【教室】
「ーー・・そろそろ夏休みも近いが、もちろん君らが３０日間1ヶ月休める道理はない」
教室に戻った先生は何事もなかったかのようにHRを始めた
口調、表情共にいつも通り
『(なんだか、狐に化かされた気分だ・・)』
そう呟いてボワンと浮かぶフォックスさんの顔を頭から振り払う
「融沸、何してんだ。もう夏休み気分か？」
『ち、違います！』
「貴方のせいですよ」と
心中で悪態をつきながら
俺は照れ笑いを浮かべた
そんな俺に一瞥やると先生は再び話を切り出す
「話が逸れたが、夏休み・・」
その言葉の続きを皆が固唾を飲んで待ち構えた
「林間合宿やるぞ」
「「「知ってたよーーーーーやったーーー！！！」」」
結果教室中が沸き立った 笑
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皐月(プロフ) - 船長さん» コメントありがとうございます！オリキャラを褒めて頂けるなんて夢みたいです泣 ありがとうございます！フォックスは個人的にも好きなキャラなので、ちょこちょこ出せたらと思います(*´∇｀*) (2018年10月15日 21時) (
レス) id: 277a8cdf68 (このIDを非表示/違反報告)
船長 - フォックス好きです個人的に狐が好きなのでツボを突かれてちょっとまずいです。相澤先生大好きが揺れましたこれからも頑張ってください応援しています！ (2018年10月13日 22時) (レス) id: fd292f592c (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - いまづきさん» コメントありがとうございます＾＾亀更新で申し訳ないですが、頑張って書き続けていきたいと思いますので、これからもよろしくお願い致します！ (2018年10月8日 21時) (レス) id: 5cb175ab72 (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 続きがめっちゃ気になります!!頑張ってください(@>ω<)ノ★彡 (2018年10月8日 15時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - 檸檬さん» コメントありがとうございます！そのように評価して頂いて恐悦至極です泣 これからも楽しんで頂けるよう頑張りますので、よろしくお願い致します＾＾ (2018年9月25日 22時) (レス) id: 5cb175ab72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：皐月 | 作成日時：2018年8月23日 23時
