-162℃ ページ23
【キング・ヒーロー事務所】
夕方、レオさんと事務所に戻ると、相棒(サイドキック)の一人ウルフさんが出迎えてくれた。
「-所長、お帰りなさい。ご不在の間、あすなろ園よりお電話が」
「おおw実先生からか！」
『実先生をご存知なのですか？』
「ああ。もちろんだともwあそこはアイスの故郷だからなw」
あすなろ園は父さんの育った養護施設の名だ。
身寄りのない父さんにとって、実先生が親代わりであり、園は故郷なのだった。
『もしかして時々園に来てくれてたヒーロー達って・・』
「微力ながら、何かできたらと思ってな・・。いつも実先生はご丁寧に連絡を下さるのだw」
よし、早速お電話しようと。
レオさんはデスクの電話で掛け始めた。
「ああ実先生w 出られなくて申し訳ない・・ーーー」
『(まさか園に援助してくれてたなんてな・・こんな大恩人の存在を今まで知らずに生きてきたのが恥ずかしくなる苦笑)』
「今代わるよw A」
『え？俺？』
「ああ、せっかくだw」
俺は受話器をレオさんから受け取る
『もしもし、実先生・・？』
「あらまあw本当にAちゃんだわw てっきりレオさんのご冗談だとw」
『俺もびっくりだよw』
久々に聞く先生の声。
後ろから子供達の声も聞こえてくる。
「先生ー？誰とお話してるのー？」
「んー？Aちゃんとよw」
「Aいんの？」
「代わって！代わって！」
「はいはい皆ーそろそろお夕飯の時間よーw」
「「「えーーーw」」」
子供達の声に混ざって、種子さんの声も聞こえる。
『随分賑やかだなw』
「ええw皆元気よw」
『最近行けなくてごめん。』
「いいのよ。ヒーローのお勉強、大変なのよねw」
『ありがとう、先生』
「頑張って、冷くんみたいなヒーローになってねw」
『うん』
俺はこんなに沢山の人に想われ、支えられている。
あんな奴の言葉に惑わされてる場合じゃない。
『うん。頑張るよ』
だが、そんな少女の決意とは裏腹に、悪意の芽は芽吹き始めていた。
ーーーーーーーーーーーーー
「ーーそれは本当…ですか…？;」
フォックスから告げられた事実は耳を疑いたくなるものだった
「…あくまで可能性の話だけどね。でも、あの敵は確実に彼女を殺そうとしていた。そして切りつけられた腕に残った十字の傷…。それを印と言った」
“まあいい。印は刻んだ”
「印…」
初夏の陽射しを浴び光る冷たい右手
力なく伸ばされたその腕に刻まれた十字の傷
今なお消えない過去の情景ーー
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皐月(プロフ) - 船長さん» コメントありがとうございます！オリキャラを褒めて頂けるなんて夢みたいです泣 ありがとうございます！フォックスは個人的にも好きなキャラなので、ちょこちょこ出せたらと思います(*´∇｀*) (2018年10月15日 21時) (
レス) id: 277a8cdf68 (このIDを非表示/違反報告)
船長 - フォックス好きです個人的に狐が好きなのでツボを突かれてちょっとまずいです。相澤先生大好きが揺れましたこれからも頑張ってください応援しています！ (2018年10月13日 22時) (レス) id: fd292f592c (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - いまづきさん» コメントありがとうございます＾＾亀更新で申し訳ないですが、頑張って書き続けていきたいと思いますので、これからもよろしくお願い致します！ (2018年10月8日 21時) (レス) id: 5cb175ab72 (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 続きがめっちゃ気になります!!頑張ってください(@>ω<)ノ★彡 (2018年10月8日 15時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - 檸檬さん» コメントありがとうございます！そのように評価して頂いて恐悦至極です泣 これからも楽しんで頂けるよう頑張りますので、よろしくお願い致します＾＾ (2018年9月25日 22時) (レス) id: 5cb175ab72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：皐月 | 作成日時：2018年8月23日 23時
