−8℃ ページ11
「最下位除籍って・・！それに融沸さんのことだって・・！入学初日ですよ！？
いや初日じゃなくても・・・・理不尽すぎる！！」
『可愛いちゃん・・・！君はなんて優しいんだ 泣』
「可愛いちゃん・・・？／／／／；」
『でもな、水を差すようで悪いけど、日常に理不尽は付き物だぜ。
・・・まあ俺の件は自業自得なんだけど苦笑』
「・・・？」
「理不尽は人を選んじゃくれねえ、いい奴だとか、悪い奴だとか、一般人だとか、”ヒーロー”だとか」
そういうAの顔は少し自嘲的で、その理由を出久は理解していた
「Aちゃん・・・」
ーーーーー
A、出久、勝己、小３の時
「ーーー融沸さん！職員室にきて！」
『・・・はい？』
Aちゃんはそのまま先生に連れてかれた
「かっちゃん、Aちゃん大丈夫かな・・」
「んなもん知らねーよ！」
「ご、ごめん；」
Aちゃんがいないまま家に帰ると、お母さんが慌てていた
「出久・・・！Aちゃんのお父さんが・・・！」
「・・・？」
普段着ないようなちゃんとした格好に着替えさせられた。
みんな同じような暗い服を着ている。
「融沸さん・・！」
「・・・緑谷さん・・」
Aちゃんのお母さんはとても悲しそうだった。
何度も何度も泣いたみたいに目が赤かった。
「Aちゃん・・」
『出久・・・きてくれたのか』
Aちゃんは泣いてなかった周りの大人やAちゃんのお母さんは泣いてるのに
Aちゃんは涙一つ見せなかった。
『・・・父さん、死んぢゃったんだって。
変だよな。昨日は普通に”おかえり”って言ったんだ。朝だって”いってらっしゃい”って言ったんだけどな・・・』
「Aちゃん・・・・ウウッ」
『出久は泣き虫だな・・』
ーーーーーーーーーーー
そう言って腫らした目で悲しそうに笑ってくれたAちゃんの顔は
今でも覚えてる。
Aちゃんのお父さんはヒーローだった。
だけどある敵との対峙によって命を落としてしまったのだ。
いつも通り”おかえりなさい”と言えるはずの父親が自分の知らないところで死んでしまった。
それがAちゃんにとっての理不尽。
理不尽は人を選んではくれないのだ。
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皐月(プロフ) - あるとさん» ご指摘ありがとうございます。参考にさせて頂きます＾＾ (2018年6月24日 22時) (
レス) id: 5cb175ab72 (このIDを非表示/違反報告)
あると - wは小文字の方が見やすいと思います。 (2018年6月24日 22時) (レス) id: 73ab1bcf3d (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - †NANA†さん» ご指摘ありがとうございます！訂正致しました； (2018年6月3日 22時) (レス) id: 5cb175ab72 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ12で、「行ってくる」が「言ってくる」になっています。 (2018年6月2日 20時) (レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - クローバーさん» コメントありがとうございます…！不慣れな点も未だ未だありますが、頑張らせて頂きます(´；Д；`) (2018年4月29日 1時) (レス) id: 277a8cdf68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：皐月 | 作成日時：2018年3月28日 0時
