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「って事で考えといて!」






『……うん』







またこれだ

知らない人に呼び出されては

「好きです」

初めて話した人にそんな事言われても困る

っていうか迷惑なんです









『なんなのほんとにっ』









「Aー!!!!!!」









『うわっ、なにこいつきもい』








ニコニコと気味の悪い笑顔を浮かべながら走ってくるお兄ちゃんを見ては呟く







「うん、聞こえてるからね!?」








『あそ』








『それで、用は……?』








「なんとなく来た!またA、告白されてたでしょ。」








『お兄ちゃんだって同じじゃん』








お兄ちゃんは中身以外なら

普通にかっこいい

顔だっていいし

勉強だってできるし

運動だって簡単にこなす

友達関係まで。









「ってそんな事より、返事はまさかOK出すつもりじゃないよね!?」








まさか

そんな訳ないでしょ









『その下り何回目?』









「数え切れない☆」









『初めて話した人にOKなんて言わないよ』









『お兄ちゃんじゃあるまいし』









「っえ!?俺告白されても断ってるからね!!」









『え、初耳。ビックリ』









「じゃあ俺は何人彼女が居るんだぁぁあ!!?」









『ふっ……』









「Aが笑った!うん、すごい可愛い」









『お兄ちゃんなんて大嫌い』









「大嫌い!?嫌いだったらまだしも大!!?」

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作者名:ぴの | 作成日時:2021年1月17日 14時

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