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乃音はふと、窓の外を見た。
外では三組と五組の男子が合同で体育(サッカー)をしていた。
(あっ……)
乃音の目に達矢と羽月が映った。
羽月がパスした白と黒のボールを達矢がしっかりと受け止めて、そのままゴールに押し込む。
見事にゴールを決めた達矢は汗を垂らしながら嬉しそうに羽月とハイタッチをしていた。
(相変わらず仲良しなんだなぁ……)
昔から特に仲が良かった達矢と羽月を見て、つい頬を緩くしてしまう。
すると、達矢と羽月が仲良さげに話しながら日陰に行ったのを一緒に見ていた絵都が……。
「相変わらず仲良いなぁ…」
「そうだねぇ……」
絵都の呟きに乃音も共感する。
すると、
「……うん？」
乃音は何度か瞬きをした。そして、「え？？」と小さな困惑の声を上げた。
それは無理もないだろう。
絵都も「どうしたの」と呟きながら乃音と同じように外を見た。が、すぐに言葉も止まり、小さく目を見開いていた。
二人の目線の先には……。
黒い布で顔を隠した、乃音達と同い歳(とし)くらいの子供が木の陰の下に立っていた。
黒い外套の下からは灰色の服と藍色のズボンが見える。
サラサラとしてそうな肩の辺りまで伸びたこげ茶色っぽい黒髪はそよ風で揺れて、黒い布とわずかにこすれ合っていた。
黒い布で覆われている顔からは当然、感情は読めない。
しかし、隠されている目がこちらを見ているようで、なんとなく怖い。
乃音と絵都がだんだんと顔を蒼くさせていると、一際強い風が吹いた。
近くに開いている窓からその風が入ってきて、乃音と絵都は小さく悲鳴を上げながら思わず、目を瞑った。
次の瞬間、目を開けてみると、乃音と絵都は「え！？」と先生やクラスメイトにバレない程度に叫んだ。
あの黒い布の子供が、消えていた――――。
「あの子、どこいっちゃったの？？」
「…どうしてこっちを見てたんだろう？ 制服じゃないってことは初等部…なのかな？」
「それはないと思う。今日、初等部の子達は遠足のはずだもん。高等部の人だって社会科見学とかでいないはずだし……」
「……ということは、今日の学園内には中等部の人しかいないわけね……」
乃音と絵都はお互いの顔を見て首を傾げた。
あの黒い布の子供のことを考えていたが、考えれば考えるほど、謎は深まるばかりだった。
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晴空 碧 (はれぞら あおい） - この小説を書く所にログインすることができなくなってしまい、急に投稿できなくなってしまいました。 今、別の小説を投稿しているので、そちらに移ってもらえれば、幸いです。 本当にごめんなさい。 (7月21日 14時) (
レス) id: 9667935504 (このIDを非表示/違反報告)
晴空 碧 (はれぞら あおい） - 少し遅くなっちゃってすいません。コメント欄を見た方は、絶対に読んでください。 (7月21日 14時) (レス) @page33 id: 9667935504 (このIDを非表示/違反報告)
晴空 碧（はれぞら あおい） - 初コメント、ありがとうございます。 心配してくれてありがとうございます。 これからも頑張ります！！ (2022年11月13日 19時) (レス) id: 2e76746853 (このIDを非表示/違反報告)
涼雲 キル(すずくも キル) - お怪我は大丈夫ですか？投稿楽しみにしています！ (2022年11月11日 6時) (レス) @page11 id: 7ef55adddd (このIDを非表示/違反報告)
晴空 碧（はれぞら あおい） - コメント、よろしくお願いします！ (2022年11月1日 19時) (レス) id: 2e76746853 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴空 碧（はれぞら あおい） | 作成日時：2022年10月30日 4時
