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三十三話 俺も見習わないと… ページ34

それから──…

Aと千鶴が広間で
食事をするようになったのに代わって
山南は一人でとるようになった。

といっても、ほとんど毎日箸をつけないらしい。


千鶴「あの……っ!山南さんの食事
 私にお世話させて貰えないでしょうか?」


これが、幹部達が山南の健康のことで
悩む中に発せられた彼女の言葉。

まさに鶴の一声だった。


土方も最初は眉間にしわを寄せたが
Aや幹部達の説得のかいあって
しぶしぶと承諾した。


A「なぁ、千鶴…。
 今日は道場に行かなくても良い日だから
 俺にも手伝わせてくれないか?
 (何事も諦めない姿勢…俺も見習わないとな)」


千鶴「!!ありがとうございますっ!」


本当は少し不安だった。

自分一人でこんな重要な役目を果たせるかが。


それでも──…

自分ばかりが一日中何もしないで
ここで過ごしているのが心苦しくて
どうしても誰かの役に立ちたい。

…────ずっと、そう思っていた。


だから千鶴はAの言葉が心強くて
何よりも嬉しく感じられた。


千鶴 (どうしてAさんはこんなにも
 私のことを気遣ってくれるのでしょう…?)


“歳はそう変わらないが、
 本当の妹のように思っているよ”


思いがけず、その言葉を思い出した。

そして、現在隣で一緒に料理を作る
Aの横顔を見て胸がちくりとした。


千鶴 (やっぱり……妹、なのかな?)


近付けば近付くほどに
どんどん惹かれている自分に千鶴は気付いてる。


…────きっと、これは恋なのだろう。


けれども──…

向こうにとって自分は恋愛対象よりかは
家族のように認識されているのも
当然のことながら理解していた。



**********


続く

三十四話 周りからどう見える…→←三十二話 何ができるだろう…


ラッキー人物

藤堂平助 祭りに行ったら、手をつないで一緒に楽しんじゃお☆


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亜紀野ユキ(プロフ) - 彩豊さん» ありがとうございます(*´ー`*) (2022年10月26日 14時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - こんにちは!凄くおもしろかったです!これからどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):更新頑張ってください!応援してます☆彡 (2022年10月21日 19時) (レス) @page50 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 綵河さん» 薫くん良いですよね~♪僕も薫くんの生意気そうで寂しがり屋なところが愛らしいと思っています!!!!この小説でも早く登場させたいと思ってます!!!!!! (2016年8月10日 16時) (レス) id: f4bec4ec63 (このIDを非表示/違反報告)
綵河 - もっとたくさん薄桜鬼シリーズを書いてくれると読む気がわいてきます!ちなみに私は【南雲薫】の占いツクールを書いてくれると嬉しいです♪♪ (2014年3月31日 9時) (レス) id: 6ae65de84b (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 玲名さん» お世辞でも嬉しいです!!僕はとにかく小説を書くとき、いつも読者様たちの立場になったつもりで「どう書けば伝わるか」を考えながら書いています♪とはいっても、僕より素晴らしい作者様たちはたくさんいますが… (2013年12月16日 21時) (レス) id: 806d6ba1fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:亜紀野ユキ | 作成日時:2013年2月3日 22時

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