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三十五話 俺にはこう見える… ページ36

平助「一くん…!!
 いつからいたの?!」


一「平助が雪村と早乙女を
 夫婦のようだと言った時からだ」


左之助「最初からじゃねーか…」


総司「じゃあ一くんは
 Aくんをどう思ってるの?」


彼は先程はっきりとAのことを
可愛いとは思わない…と、言った。


一「早乙女は武士の鑑(かがみ)だと思う。
 隊士への指導にも熱意が感じられ
 刀も刃こぼれ一つなく、手入れも見事だ」


左之助「斎藤らしいな」


一「あと……」


咳払いして、
少し間を開けてから言葉を繋げた。


一「とても綺麗だと思う…。
 その志もその容姿も誠に美しい」


そう言い残して、
一は顔を赤らめたまま足早に去ってしまう。

唖然として、三人は無言でその背を見送った。


平助「え、あ……えぇっ?!
 ………一くんの発言が一番驚いたんだけど…」


左之助「あ、ああ…」


総司「僕もかな……(一くんはムッツリ)」


A「おい、お前ら!」


「「「!!」」」


A「ここで何をしているのだ?
 こんなところで油を売っているなら
 各自、持ち場に戻れっ!!」


平助と左之助と総司
「「はいィっ!/おうっ/しょうがないなー」」


こうして三人はそれぞれ
さぼっていた巡察や稽古に戻っていった。


そんな中、平助は一人──…

「あんなAのどこが可愛いんだよ?!」
…と、密かに思う。



**********


続く

三十六話 顔に出てるよ…→←三十四話 周りからどう見える…


ラッキー人物

藤堂平助 祭りに行ったら、手をつないで一緒に楽しんじゃお☆


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亜紀野ユキ(プロフ) - 彩豊さん» ありがとうございます(*´ー`*) (2022年10月26日 14時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - こんにちは!凄くおもしろかったです!これからどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):更新頑張ってください!応援してます☆彡 (2022年10月21日 19時) (レス) @page50 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 綵河さん» 薫くん良いですよね~♪僕も薫くんの生意気そうで寂しがり屋なところが愛らしいと思っています!!!!この小説でも早く登場させたいと思ってます!!!!!! (2016年8月10日 16時) (レス) id: f4bec4ec63 (このIDを非表示/違反報告)
綵河 - もっとたくさん薄桜鬼シリーズを書いてくれると読む気がわいてきます!ちなみに私は【南雲薫】の占いツクールを書いてくれると嬉しいです♪♪ (2014年3月31日 9時) (レス) id: 6ae65de84b (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 玲名さん» お世辞でも嬉しいです!!僕はとにかく小説を書くとき、いつも読者様たちの立場になったつもりで「どう書けば伝わるか」を考えながら書いています♪とはいっても、僕より素晴らしい作者様たちはたくさんいますが… (2013年12月16日 21時) (レス) id: 806d6ba1fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:亜紀野ユキ | 作成日時:2013年2月3日 22時

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