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十三話 初めての指導か… ページ14

―――――……

―――…


──翌日。


近藤「今日から指導を任せる早乙女くんだ!
 局長の俺も一目置く素晴らしい侍なので
 諸君もどんどん指導してもらってくれ!」


「「「はいっ!!」」」


さっそく道場に連れてこられたAは
そこにいる隊士の多さに面食らった。

大勢の前で何かを言うのは得意でないし、
そもそも彼女が無類の男嫌いであることも
忘れてはいけない。


A「えーっと……早乙女Aだ。
 いちおう立場は指導する側なのだが、
 新選組での生活はきみ達よりも短い…
 言うなれば新入りだ。
 俺に不満があったら遠慮せずに言ってくれ。
 きみ達とは対等な関係でありたい」


なりたくてなったのではないが
任された以上、己の役目をきちんとこなしたい。

何かを隠している幹部の連中はともかく
一般の隊士らとは
良好な関係でありたいとAは思った。


一方、そのおごりのない姿勢を見ては
彼女のことを卑しむ者がいるはずがない。


近藤「さすが早乙女くんっ!
 なんて謙虚な姿勢なんだ。あとは任せた」


A「わ、分かりました…
 (あとは丸投げされるのか!?
 一体何から始めれば良いのだろう…)」


竹刀を握りながらあたふたする姿は
まるで新居に来たばかりの猫のようで
目の離せない初々しさがあった。

すると──…


「あ、あの…っ」


A「っ!な、なんだっ?」


ふいに一人の隊士がAに声をかけた。

近藤の話を聞いて、ぜひ自分達に
稽古をつけてほしいとのこと。


A「あ、ああ…喜んで指導つかまつる。
 まずは竹刀をこのように構えて……」


最初こそはぎこちない様子だったが、
得意な剣術を教えるので
あっという間に隊士達と意思疎通ができた。


それに、柔らかい口調で説明する
Aの指導は初心者にも理解しやすい。

さらに言うと、けして威張らない態度と
華奢で可憐な容姿ということもあり
隊士達は自然と好感を持ったのである。



**********


続く

十四話 稽古のあとに…→←十二話 どうなる俺達の処遇…


ラッキー人物

藤堂平助 祭りに行ったら、手をつないで一緒に楽しんじゃお☆


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亜紀野ユキ(プロフ) - 彩豊さん» ありがとうございます(*´ー`*) (2022年10月26日 14時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - こんにちは!凄くおもしろかったです!これからどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):更新頑張ってください!応援してます☆彡 (2022年10月21日 19時) (レス) @page50 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 綵河さん» 薫くん良いですよね~♪僕も薫くんの生意気そうで寂しがり屋なところが愛らしいと思っています!!!!この小説でも早く登場させたいと思ってます!!!!!! (2016年8月10日 16時) (レス) id: f4bec4ec63 (このIDを非表示/違反報告)
綵河 - もっとたくさん薄桜鬼シリーズを書いてくれると読む気がわいてきます!ちなみに私は【南雲薫】の占いツクールを書いてくれると嬉しいです♪♪ (2014年3月31日 9時) (レス) id: 6ae65de84b (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 玲名さん» お世辞でも嬉しいです!!僕はとにかく小説を書くとき、いつも読者様たちの立場になったつもりで「どう書けば伝わるか」を考えながら書いています♪とはいっても、僕より素晴らしい作者様たちはたくさんいますが… (2013年12月16日 21時) (レス) id: 806d6ba1fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:亜紀野ユキ | 作成日時:2013年2月3日 22時

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