【鬼滅の刃】人生ハードモードでも貴方の生存ルート追い求めます！【煉獄杏寿郎】

一話　鬼スタートってマジ？ ページ3

大好きな両親を殺され
悲しみにくれる暇もなく
私は目の前の男……
鬼舞辻無惨から大まかな説明を受けた。


一つ、鬼舞辻の名を口に出してはいけない
二つ、逆らってはいけない(位置分かるぞ〜)
三つ、太陽のもとでは生きられない


原作知識ですでに知ってるけど
とりあえず頷いておく。

だって、私を殺すなんて
こいつにとっては朝メシ前なんだし
下手に不審感を持たれては困る。


「では、お前が太陽を克服できることを
　期待していよう」


それはのちに禰豆子ちゃんが成し遂げるが
私の思考を読まれたらいけないから
無心であろうとする。

本当はめちゃくちゃ悪口言いたいし
両親を返せって叫びたい。


だって、明日…いや、もう今日か…
私の誕生日だって言うのに……！



＊ ＊ ＊



無惨が去って、心に余裕が出たけど
これからやらなくてはならないことが
山のようにあることにはっと気付く。

まだ握力弱いから筆を持ちにくいけど
頑張って紙にまとめよう。


一、人を食べずに栄養補給
ニ、一人で生きてくための基盤を作る
三、鬼殺隊の人に無害アピール
四、(鬼舞辻無惨の)呪いを解く
五、原作知識を活かして折れるフラグは折る


……ここらへんかな？

今後のための私の五ヶ条！

無惨の名前は書くだけで呪いが発動して
グシャアとなったらイヤだから省略で。


まず、第一条に触れよう！

やっぱり人は絶対食べたくない！
これをやったらもう人として終わりだし
鬼殺隊にも敵認定されちゃう…

なら、禰豆子ちゃんみたいに寝て回復する？

でも…それには無防備なときに守ってくれる
協力者がいないと隙だらけで話にならない。

そこらへんに炭治郎みたいな
めちゃくちゃ理想のお兄ちゃんなんて
落ちてないんだよなー…

だから、別ルートで栄養補給しなくちゃ！


これは人里離れて山にでも入って
いろいろ試してみるしかないか…


「…───よしっ！
　人生ハードモードでも強く生きるぞ！！」


両親(の死体)もこのままにはできない。

まだ夜中だし、人目につかないように
運んで埋めてあげよう…


しかし、私はまだ
二歳いや三歳になったばかりである。

そうだ！
巨大化しよう！

……なーんて、京都に行こう的なノリで
禰豆子ちゃんみたいに
おいそれとできたら苦労しないか。

でも、試す価値はあるよね？


「大きくなれ大きくなれ大きくなれ…！」


──ムククッ


……うん、出来た。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


続く

二話　これが私のチート能力？→←序章　現代から大正へ…

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