【REBORN！】生徒会長は並盛最強の女！？

４３話　スパーリングは… ページ45

Aside



私が何を言おうとも

一度スイッチの入ったあのバカ(兄さん)の

耳には届くことはないだろう。


いや、確実に届かない！！


“兄さん聞いて聞いて！うちのクラスに

　スゴい男の子がいるんだよ！

　みんなからはツナって呼ばれてて……”


“また沢田がすごかったの！今日はね…”


沢田が活躍するたびに語りたくて

嬉々として兄さんに喋ってたよ……。


これは私にも原因があると思うんだけど……

助けられなくてごめん沢田！


自力で断るなりなんなりしてくれっ！


「沢田君頑張ってー！」


「負けんなよ」


「10代目〜！」


山本や獄寺と一緒に応援はするからさ！


──カーンッ！


スパーリングが始まると

沢田は再びパンイチになって急に強くなった。


父さんから送られてきた情報によると、

これはリボーン君が撃った“死ぬ気弾”で

潜在能力を引き出した時に起こる現象らしい。


普段はひ弱なもやしっ子なのに

本当はスゴい能力を秘めてるものだな…。


「入れ！入れ！入れ！入れ！」


「やだ！やだ！やだ！やだ！！断る！！！」


──ドカッ！！


「ぐはあぁ！！」


────ガシャーンッ！


あ(゜□゜)


いつの間にか勝負がついたみたい。


沢田が兄さんを殴り飛ばして

豪快に窓ガラスが割れた。


あちゃあ〜…。


委員会に報告して窓を修理してもらう時には

暴力事件だとか騒がれないように

少し書類のねつ造が必要かな…？


道具の移動中に誤って割れたことにしよう！


沢田 (もーAちゃんとは

　口をきけないかもしれない…(=□=)ｻﾗｻﾗ)


あれ？


せっかく兄さんに勝ったのに、

沢田が石化(てゆーか砂化)してる…。


ガラスの破損については

私がなんとかするから安心しとけ！


「ますます気に入ったぞ沢田！

　お前のボクシングセンスはプラチナムだ！

　必ず迎えに行くからな」


わー…兄さん。


その汗と血にまみれた笑顔が

太陽のように眩しいな。


「よかったね、兄さん！」


私はタオルでそっと

兄さんの顔の血を拭いながら言った。


昔から彼のこの顔を見ていると

こっちまで嬉しくなっちゃうんだよなぁ…。


沢田 (なにーーー！！？

　むしろ好かれたー！！Σ(=□=;))


でもね、沢田…兄さんのしつこさは

都会のゴキブリ並だからね。


お互い苦労するよ…。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


続く

４４話　貪欲なのは…→←４２話　彼の座右の銘は…

ラッキーポイズンクッキング　←何がラッキー！？Σ(=□=;)ｂｙツナ

溶解さくらもち☆　さあ、今こそ扉を飛び出そう！

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