3話 突然の告白は… ページ5
敵の制裁には
コンパクトに折りたたんで
常に携帯してる武器
(愛用の改造鉄扇)も使うけど、
たいていは今日みたいに素手で済む。
「さて、私も帰るか…」
頬についた返り血を拭って
本当の私の1日は幕を閉じた。
そして、また同じような1日が始まる。
* * *
だが、その翌日──…
私は登校中に
とても可愛い男の子と出会ったんだ。
「きゃーっ!可愛い!」
胸がキュンとして
その子の前にしゃがんで思わず叫んだ。
「ちゃおっス」
ああ、なんて愛らしい挨拶なんだ。
今すぐ抱きしめたい!
「ぼく、どうしてスーツ着ているの?」
「マフィアだからな」
あ、たしかにマフィアっぽい?
子供にしては凝った遊びしてるなぁ…
しかも、ちゃんとカッコよく着こなしてるし!
「わぁかっこいいっ!
頑張ってね、バイバーイ」
「ちゃおちゃお」
手を振る姿もまさしく天使…っ!
名前を聞けば良かったかもしれない…。
今日はなんだか良いことがありそう♪
「おはよう、A」
………前言撤回。
今日はコイツのせいで最悪だ。
「あ……おはようございます、持田先輩」
私は無理に口角を上げて挨拶した。
彼は2年生の持田。
生徒会長の仕事の関係で知り合ったんだけど、
最近は家の付近までしつこく
つきまとってくるから本当に困ってる…。
「偶然だな。一緒に登校するか?
(本当は30分前からスタンバイしてたがな)」
うそつけ!絶対待ち伏せしてたクセに!!
わずかに私の作り笑顔が引きつったが
持田は気づいてないだろう。
「はい……そうですね…」
本当は行きたくないんだけど、
やっぱり人間関係は良くありたいし…。
すると、そこへ思わぬ人物が乱入してきた。
「おっ!偶然発見!!」
なんか…持田を突き飛ばして
上から沢田が落ちてきた。
てゆーか、何故にパンツ一丁!?
しかも白目で怖っ!
「如月A!!
オレと付き合ってください!」
「え…?」
え(゜□゜;)
朝から熱い告白をされてしまった…。
どうする?
これはギャグなのか…?
……なら笑った方がいい?
いや──…
────これを利用して自然に持田から逃げよう!
「キャアアア!!」
恥ずかしがったフリをして
私は全速力で走った。(速度バイク並み)
後ろから持田の声が聞こえるが、知るかバカ。
よく分からんが助かった…。
沢田、ありがと!
**********
続く
ラッキーポイズンクッキング ←何がラッキー!?Σ(=□=;)byツナ
溶解さくらもち☆ さあ、今こそ扉を飛び出そう!
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トリップしたいお年頃の腐女子♪ - この夢小説面白いです!これって京子の成り代わり的な感じですか?まだ見てる途中なので間違ってたらすみません(´Д` ) (2014年4月26日 22時) (レス) id: ff0ceaa11e (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 空町琥珀さん» ありがとうございますっ!! (2013年8月11日 22時) (レス) id: 10f640527f (このIDを非表示/違反報告)
空町琥珀(プロフ) - とても面白いです!!応援してます♪( ´▽`)頑張ってください( ´ ▽ ` )ノ (2013年8月11日 22時) (レス) id: 178bc3e2ab (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - ユキジュニアさん» それは嬉しいですっ♪お名前までなんだかテレちゃいますね…/// (2013年8月3日 0時) (レス) id: 10f640527f (このIDを非表示/違反報告)
ユキジュニア - 亜紀野ユキ先生!大好きです(^o^)毎回ドキドキしちゃってます(--;) (2013年7月31日 7時) (レス) id: 681eb4a51f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亜紀野ユキ | 作成日時:2012年12月27日 14時