【REBORN！】生徒会長は並盛最強の女！？

３６話　10年後の彼は… ページ38

ぎゅう…っ！！


「な…っ！！？」


「「「！！！？」」」


あろうことか、その人は初対面で

いきなり私に抱きついてきた！


いつもの私なら反射的に

殴り飛ばすところだけど、あいにく

今は事情についていけなくて硬直してる。


「何してやがる、このアホ牛っ！！！」


──ガッ！！


獄寺がその頭を殴って、

私から引きはがしてくれた。


ん……？


てゆーか、アホ牛って

ランボ君のあだ名じゃなかったの？


「も、もしかして…あなた

　…………ら……ランボ君…？」


「はい♪Aさん！」


半信半疑のまま言葉が口から出ると、

頭に大きなたんこぶができたけど

お兄さんは気にせずに笑顔で答えた。


「ええっ！！？

　どどどどどどどーゆーこと！？」


自分が言ったことだけど、

ありえるかぁーーー！！！！！


「この10年バズーカで撃たれた者は

　５分間だけ10年後の自分と入れ替わるのです」


ポカン…(゜□゜)

じゃあ、この人は10年後のランボ君…？


「か…カッコよくなったね！背も高くなって…」


私はテンパって早口になる。


けど、頭の中は未だに理解が追いついてなくて

現実感がまるでない。


「Aさんに言われるとテレます……

　そうだっ！

　これからオレとデートに行きませんか！？」


「え、でも…っ」


手を握られてまた顔が熱い…！


子供のころと違って、

今のランボ君…大人のフェロモン出過ぎっ！


花のドストライクなタイプだ。


私の平常心がことごとくかき乱されて、

思考回路をめぐらせる主導権が

全部彼に持っていかれる。


「５才のオレとの違いを

　どうか知ってください…！！」


ひょっとしたら、これが恋というも……


──カチャッ…


「おい……いい加減にしろよ、アホ牛」


「リ、リボーン君？それにみんなも…」


私とランボ君を囲んで、

みんながスゴい形相で仁王立ちしてる。


さ…沢田まで怖いっ！


そして──…


「ら…ランボ君んんんーーーーーっっ！！？」


私が止める間もなく、

ランボ君はみんなにボコボコにされて

やがて未来に帰って行った。


危なかった…っ…。

あと少しであのフェロモンに

疑似恋愛感情を抱くところだった。


どたばたしたけど、

みんなで遊べて楽しい１日だったな。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


続く

３７話　助けた少女は…→←３５話　ちびっこの争いは…

ラッキーポイズンクッキング　←何がラッキー！？Σ(=□=;)ｂｙツナ

溶解さくらもち☆　さあ、今こそ扉を飛び出そう！

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