２話 本当の私は… ページ4
ちなみに私の恰好は
飾り気のない黒のパーカーに
動きやすいジーンズ。
顔は、目元だけが隠れる白い仮面を着け
(いつも学校ではハーフアップに結ってる)
髪は高い位置でポニーテールにしてる。
「お前らみたいな奴を見てると虫唾が走る。
弱いものにしか力をふるえないクズが…」
私は冷淡にゆっくりと
恐怖を植え付けるような口調で続ける。
「二度とカツアゲなんてするな。
……次したら、こんなケガでは済まないぞ」
「ひぃ…っ！！」
私が軽く睨みをきかせると、
不良たちは狂ったように何度も謝って
おぼつかない足取りでその場から去って行った。
「雑魚が…」
そう──…
────これが本当の私。
普段はみんなから信頼されてる
(って自分で言うのもどうかと思うけど…)
優しい生徒会長だけど、
その正体は力を以って街の悪(ゴミ)を
一掃する謎の少女────だったりする。
「あ…あのっ」
「ん？」
声をかけられたので振り返ると、
そこには今までの一部始終を
ずっと見ていた少年がいた。
彼は先ほどの不良にカツアゲされていたのだ。
「ありがとうございました…
危ないところを助けていただいて…っ」
私に向かって頭を下げる少年は
明らかに緊張した様子で
その瞳には恐怖の色が見えた。
まあ、不良を瞬殺した私を
怖いと思うのも当然のことか…。
それでもこうして
ちゃんとお礼を言ってくれるのは
彼には暴力ではない
正義感という強さがあるからだと思う。
「どういたしまして。君はケガしてない？」
こちらに敵意はないことを示すために
私は精一杯笑って見せた。
「は、はい…っ！本当に
ありがとうございました、闇姫さんっ！！」
そう言って去っていく彼の中には
もう警戒心が消えたようで少し嬉しくなる。
それにしても、
“闇姫”の名がここまで知れ渡ってるとは……
闇姫とは────…
ケンカが恐ろしく強くて
いつしか並盛最強の女とされた謎の仮面少女。
────つまり、今の私のことだ。
いわゆる、通り名というやつ。
おそらくは……黒い服装で
夜の闇に乗じて現れるのが由来かな？
汚れてもいい服選んで
昼間は学校があるからなんだけど……
昔から武道に興味があって
両親もとくに反対しなかった
(てゆーか、むしろ応援してくれた)ので
様々なものに挑戦してきた。
そして、いつの間にか
その力量は最強の領域に達していた。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
続く
ラッキーポイズンクッキング ←何がラッキー！？Σ(=□=;)ｂｙツナ
溶解さくらもち☆ さあ、今こそ扉を飛び出そう！
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トリップしたいお年頃の腐女子♪ - この夢小説面白いです！これって京子の成り代わり的な感じですか？まだ見てる途中なので間違ってたらすみません(´Д` ) (2014年4月26日 22時) (
レス) id: ff0ceaa11e (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 空町琥珀さん» ありがとうございますっ！！ (2013年8月11日 22時) (レス) id: 10f640527f (このIDを非表示/違反報告)
空町琥珀(プロフ) - とても面白いです!!応援してます♪( ´▽｀)頑張ってください( ´ ▽ ` )ﾉ (2013年8月11日 22時) (レス) id: 178bc3e2ab (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - ユキジュニアさん» それは嬉しいですっ♪お名前までなんだかテレちゃいますね…/// (2013年8月3日 0時) (レス) id: 10f640527f (このIDを非表示/違反報告)
ユキジュニア - 亜紀野ユキ先生!大好きです(^o^)毎回ドキドキしちゃってます(--;) (2013年7月31日 7時) (レス) id: 681eb4a51f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜紀野ユキ
| 作成日時：2012年12月27日 14時
