天空の歌姫と地上の戦姫 (ページ13)

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始まり…〈８〉ページ13

(人１)side

巫女長「…国を、救って…」

お祖母様がとても真剣な瞳で、私に言う。

…私に、拒否権がないのはすぐに悟れた。…他の先輩巫女が、何かを祈るように、私を見つめていたから。

歌姫「…お祖母様は、どうするのですか？…先輩達は…」

？「…(人１)が捕まれば、私達は救われないの…」

？「…お願い…、五人の救い主を集めて、私達を救って…！」

歌姫「…皆さま…」

私は涙を流す。…知らず知らずのうちに、涙が流れた。

巫女長「…これが、貴方の今の役目よ。…(人１)、頼んだわよ…」

歌姫「お祖母様…」

出来なければこれで最後。私は、お祖母様に抱きついて、子供のように泣いた…。

ーーー

お祖母様達は、私を地下に逃がすとその扉を閉じ、闇との戦いに向かった。

私は、指輪の入った包みを握りしめ、一人、考えた。

(…私には何ができる？

何をしたら、みんなを救える…？)

私は決意すると、自分の守護精を出現させた。

(…今はただ、【戦姫】を…、Aを呼ぶしかない…)

守護精に、［アデン］に伝えるよう言うと、守護精は姿を消した…。

２０１５・０１・２０