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隣から何度目か分からないため息が聞こえます。

smの事務所に向かうバンの中、ジヘオンニのデュエットの練習と私達のウギョルの撮影。

途中から私達の撮影にジヘオンニ達も参加する訳ですが、オンニはそれを知りません。

ため息の理由は多分いくつかあって、

ジョンデとオンニが恐らく些細な喧嘩をしているっていう事と

F(x)の最終メンバーから外れた時以来、
オンニにとって初めてsmeの事務所に踏み入れる事になるって事。


きっとオンニの青春的なものが凝縮されてる場所。


私も練習生だったけれど、
一年も居なかったからオンニほど思い入れはありません。
でも、オンニに出会えた思い出の場所なのかな。。

そんな事を考えていたら、
バンは懐かしい見慣れた景色を通ります。
事務所の前には人だかり。



もう、日付が変わろうとしているのに。




きっと私に毎日毎日電話を掛けてくる人がきっとあの中にいる。
あそこを通るとまた何か言われる。


そう思うと反射的に肩が強張って
どんどん心臓が早く動くのを感じました。


その時


『大丈夫よ、A。
裏口通ってもらおう。

オッパ、私が言う通り運転してください。裏口につける許可をもらうから。』


私の手をきゅっと握り、ジュンミョンさんに連絡を取って裏口への道を誘導してくれました。

オンニの指示通りに裏口にバンがつくと、
今までそっと握っていた手をきゅっと繋ぎ
私を引っ張るように、守るようにして事務所の中につれていってくれました。


そのお陰で私はあの人混みを通らないで済んだし、
罵声も浴びずにすみました。

Jm「……おかえりなさい。」

ジヘ「ただいま。ありがとう、ジョンミョナ」


裏口には、ジュンミョンさんが待っていてくれて
優しくジヘオンニに微笑みかけます。

何年も待ち続けたこの事務所でのオンニの姿を
見ているこっちが切なくなるぐらい優しく見守るジュンミョンさん。

言葉には出来ないジュンミョンさんからのオンニへの思いが溢れるような瞬間でした。

その思いが"おかえりなさい。"に凝縮されているようで……

私を案内してあげて.
と言って、迷いもせずに事務所内を歩いて行くオンニを見つめるジュンミョンさんの視線が少し寂しげに見えました。


事務所内を歩くオンニは
私の憧れたオンニのままで
ジュンミョンさんと比べてはいけないのだろうけれど、
何処か懐かしく
何となく目の奥がジンとなりました。

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asinai(プロフ) - 日奈子さん» コメントありがとうございます。exoになった君をメインで更新してしまうと思いますが、どちらも楽しんでいただけると幸いです。亀更新ですがよろしくお付き合い下さい(o^^o) (2018年7月4日 13時) (レス) id: c2c7dbccca (このIDを非表示/違反報告)
日奈子(プロフ) - パス外していただいてほんとありがたいです!とても読みたかったのですがどうやってお聞きすればいいのかシステムに戸惑っていたので…exoになった君と同様とても楽しんで読ませていただいてます。 (2018年7月3日 23時) (レス) id: 8247b012e5 (このIDを非表示/違反報告)
stillllllllove(プロフ) - exoになった君 の方も、こちらのお話も楽しく読ませていただいているので、asinaiさんも無理せず楽しく書いていただけると嬉しいです^_^ 素敵なお話ありがとうございます^_^ (2016年6月30日 2時) (レス) id: d2ec8cb7de (このIDを非表示/違反報告)
asinai(プロフ) - stilllllllloveさん» コメントありがとうございます。長いこと更新せずにすみません(;-;)それでも読んで下さって本当に嬉しいです。コメント本当に励みになりました!頑張ります♪ (2016年6月28日 10時) (レス) id: 92c63a479e (このIDを非表示/違反報告)
stillllllllove(プロフ) - お久しぶりの更新!かなり嬉しいです!ありがとうございます^_^ (2016年6月27日 0時) (レス) id: d2ec8cb7de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:asinai | 作成日時:2016年3月21日 22時

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