【鬼滅の刃】人生ハードモードでも貴方の生存ルート追い求めます！伍【煉獄杏寿郎】

二百四十話　むしろご褒美です ページ46

【Aの目線】


痛かったりドキドキしながら
弱味噌なりに頑張って
無事に遊郭編を乗り越えた。

原作みたいな大惨事にならなくて良かったよ。


杏寿郎さんが迎えに来てくれたのも
そのあと京極屋へ挨拶に行って
おめかしされてお別れしたのも最高だった。

気絶したのはもったいないけど！


“アンタは守ってくれたじゃないか
　みんなも……アタシのことも”


そして、気付いたこともある。

私の介入で死の運命が書き換えられた人が
本来の死に方を知ってるってことだ。

変態鬼の件での里子さんの態度もあったが
先日の女将さんの発言で確信した。


努力が認められたのは純粋に嬉しい。

でも、自分の死なんて知らないまま
鬼がいなければ送るはずの
当たり前の日々を過ごす方が幸せのはず。


お義母さまと杏寿郎さんも同じだろう。

だからといって
私への感謝を恋と勘違いしてるんじゃ…
なんてネガティブにはならない！


なぜなら、


「では、行ってくる！
　帰りはおそらく二日後になるだろう」


「武運長久をお祈りして
　お早い帰りをお待ちします」


任務へ向かう杏寿郎さんを笑顔で見送る。


あれから二週間ほどが経過した。

その間、私は蝶屋敷へ行くことなく
ずっとこちらで杏寿郎さんの
お出迎えとお見送りを繰り返している。


「……Aは何か不満はないか？」


「ありませんよ」


彼が浮かない顔をする理由を知った上で
二つ返事で明るく答えた。

実は、現在私は軟禁状態なのです。


吉原での経緯を包み隠さず報告して
予想以上に心配させてしまった結果である。

とくに堕姫様とのことはスゴくて
どこを噛まれたか根掘り葉掘り聞かれ
険しい顔で悩まれて…

気付いたときには外出禁止となってた。


「行動を妨げないと約束したのに
　度量の狭い男で申し訳ない」


「むしろご褒美なので大丈夫ですよ」


元気よく手を上げて堂々と本心を伝えた。

怪我人の治療はポスト経由でできてるし
刀鍛冶の里でのフラグ折りまで
まだ時間はあるから軟禁状態も悪くない。

ちょっと強引なとこも愛を感じられて
正直なところ幸せだったりする。


一つ不満を挙げるなら
せっかくの軟禁プレイなのに杏寿郎さんは
任務に奔走して家にほぼいないことだ。

そんな勤勉なとこも好きだけど！


「よしっ！今日も花嫁修業だ」


後ろめたそうな彼の背中を見送って
私は意気揚々と立ち上がった。

めざせ！気立ての良いできる嫁！！



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


続く

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煉獄さんコレクション

煉獄先生　歴史と教育への熱心な姿勢にうっとり！黒板じゃなくて先生だけを見つめちゃうと怒られるよ

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