【鬼滅の刃】人生ハードモードでも貴方の生存ルート追い求めます！肆【煉獄杏寿郎】

百五十話　風柱と水柱との会話 ページ5

「次、怖いお兄さん！」


「やんのかチビ」


不死川さんに声かけたら睨まれた。

そっちがアホチビって呼ぶから
こっちもあだ名で呼んでいいじゃん！！


その他、あだ名候補は
おはぎ好きとか…つぶあん過激派とか…
泣いた赤鬼実写版青鬼役とか…

……うん、どれもしこたま怒られる。


「失礼しました〜…改めて不死川さん」


不服そうに言い直して
私が不死川さんに聞きたいのはただ一つ。


「弟さんのことですけど…」


「あﾞ？」


アカン…これ絶対触れちゃダメなやつや。

てことは、やっぱり彼は原作通り
玄弥が鬼殺隊をやめて平凡に
幸せになってほしくて冷たく突き放してるのか。

そして、思いとは裏腹に
その本心は今生の別れの少し前に明かされる。


「誤解があるならちゃんと解かないと…」


「テメェには関係ねェだろ」


いや、こんなの絶対ダメだって！！

二人はさっさと仲直りして
「おはぎ食べたらカブトムシ捕りにいこうぜェ」
って朗らかに会話しろよ！

きなこのおはぎなら差し入れるから！！


「───わかりました。
　不死川さんはお好きに行動してください。
　私もしたいようにしますから」


私が何を言ってもこの人は自分を曲げない。

だから、密かに仲直り計画を立てて
いつか必ず実行してやろう！


待ってろよ、不死川ブラザーズ！！


(……嫌な予感しかしねェ)


むんっと無い胸を張る私を見て
不死川さんは眉間のシワを深くした。

この人ストレスで将来ハゲそう…。


「お久しぶりです、冨岡さん」


「…ああ」


次に私は冨岡さんに話しかけた。

それに短く返答する姿は
半々羽織ではないがまさに原作通りの彼だ。


選別に行く間際にお会いした
あどけなくて頼りない姿を知ってるから
なかなか感慨深いものがある。


「お師匠の鱗滝さんには
　炭ちゃんたち共々お世話になってます。
　冨岡さんも顔を見せてくださいね」


「……」


よく掴めない表情で黙り込んでしまう。


炭ちゃんの修業中は真菰さんと錆兎さんは
ほぼ付きっきりでいてくれて
鱗滝さんもとても嬉しそうだった。

それがなくても二人とも
定期的に彼に会いに帰ってる。

真菰さんに至っては月イチのペースだ。


「大きなお世話とは思いますが
　鱗滝さんも会いたがってますよ」


「……犬、いるから」


「え…？」


聞き取れるか聞き取れないか
ギリギリの声量で冨岡さんが呟いた。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


続く

百五十一話　蛇柱は同志→←百四十九話　岩柱と音柱と会話

ラッキーアイテム

さつまいも　煉獄さんに貢ぎましょう！！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す