【鬼滅の刃】人生ハードモードでも貴方の生存ルート追い求めます！肆【煉獄杏寿郎】

百四十七話　くだけた態度で ページ2

＊ ＊ ＊



「…───以上です。
　ご清聴ありがとうございました」


無惨および上弦について語り終えると
情報量が多いためか
その場がしん…と静まり返った。


食い入るように一文字一文字追いかけた
原作および公式ファンブック知識を
記憶の限り出し尽くしたからね。

あとで書面にして煉獄家にも伝えよう！
今日のお詫びにさつまいもを山ほど添えて。


「ここまでの情報があるとは思わなかった。
　本当に今日はありがとう」


「私は知ってるだけで戦力になりませんが
　お役に立てたのなら幸いです」


深く頭を下げるお館様に恐縮して
それ以上に頭を低くしておでこを畳につけた。


原作の流れを考えると
良くも悪くもフライングなのは分かってる。

でも、その圧倒的な力の差に絶望しても
柱の皆さんならきっと今後に活かせるだろう。


「知ってたならもっと早く言えェ！」


「何事も頃合いというのがあるんです！
　機が熟すまではかえって不都合だし…」


不死川さんの意見にむっとして答えた。

このツンギレヤンキーは
からかいがいはあるけど実はちょっと怖い。


原作と違って粂野さんが生きてるけど
それも踏まえて弟の玄弥との関係が
現在どんなかんじなのか知りたいな…。

もし原作通り拗れてたら
仲直りプロジェクトを始動せねばなるまい！


「Aちゃんを責めちゃ駄目よ」


「そうですよっ！！
　今日のこと粂野さんに言い付けますから！」


カナエさんの擁護にあやかって
ここぞとばかりに声を張る。

すると、他の柱の皆さんが小さく噴き出した。


「やってみやがれ、アホチビ」


「定着したそのあだ名も不本意ですっ！！
　怖い顔と粗暴な態度で誤解されがちな
　女子供と動物に優しい実はただの良い人め！」


(出た…貶すようで地味に褒め殺しするヤツ)


なんか宇髄さんが懐かしむような
感慨深そうな表情してる…？


というか、やっぱりみんなが見てなければ
竈門兄妹をいじめた報復で頭突きしたい。


うーん…もっと平和的な手段で……あっ！
わさび入りのおはぎを食べさせてやろうか！？

でも、根が真面目な人だから
食べ物粗末にすんなってすごい怒られそう…


「なめてんのかァ…！？」


ガシ…ッ


「いだだだ…っ！見てますか粂野さーん！？
　弟弟子さんがいじめてきまーす！」


いつかの失言の後みたいに
頭を鷲掴みにされてミシ…ッと頭蓋骨が軋む。

お客様の中に粂野匡近さんはいませんかー！？



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


続く

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