【鬼滅の刃】人生ハードモードでも貴方の生存ルート追い求めます！惨【煉獄杏寿郎】

百四話　善ちゃんなめんな！！ ページ8

「ここから先は個人の意見ですが
　善逸くんは凄い子です」


その言葉に不意を突かれたようで
背後にいる善ちゃんから驚きの声が漏れた。


「泣き虫でやかましくて鬱陶しいですが
　心根が優しくて身を挺して誰かを庇えるし
　剣の腕も伸び代のある逸材です」


善逸の“逸”は逸材の“逸”だもんね！

“善”人で“逸”材とか…
めっちゃ名は体を表すってやつやん。


「彼の類い稀な才能と努力を侮ると
　絶対に痛い目見ますよ。
　ほんと…この子やれば出来る子なので！！」


(さっきまで神秘的でカッコよかったのに
　Aちゃんたら急に身内贔屓の姉目線…！)


私が胸を張ってそう言うと
獪岳は馬鹿馬鹿しいと思ったのか
何も言わずに去って行った。

預言についてもどこまで奴の心に響いたのやら。


もしキレたら桑島さんに泣きついて
叱ってもらおうと思ってたんだけどね。


すると──…


「Aちゃーんっ！！！
　期待してくれてるのはすげー嬉しいけど
　俺弱いよ！そこは勘違いしないで！！」


「大丈夫。善ちゃんはやれば出来る子」


「そんなことないって！！」


謙遜とかじゃなくて
善ちゃんのこれは本音なんだろうな…。


この子……ほんと勿体ないですよね〜？

そういう視線を送ると
桑島さんが深く頷いてくれました。


「あのさ…俺への過度な期待は置いといて
　さっき獪岳に言ったのってどういうこと？」


やっぱり…聞かれると思った。


「……彼がこれから真っ当に生きさえすれば
　何の意味も持たない言葉だよ」


もし、獪岳が鬼殺隊として人助けして
人々から感謝されるという
小さな幸せの大切さに気付けたら…

もし、恋人とかができて
他人に愛情を向けられるようになれば…


…────奴だって、変われるかもね。


私は干渉する気ないから
いくら聞かれたってこれ以上何も語りません。


「ほら、飴でもお食べ」


「雑に誤魔化さないでー！！」


ふぅ…善ちゃんを見てるとほっこり癒される。

今日のことが実を結んで
彼らの未来が私の知るものより
優しくなりますように…！


……え？

というか、肝心の薬は盛ったのかって？


ふふふ…！
いつから私が薬を盛ってないと錯覚した？


ここでクエスチョン！！

ほとんど接触しなかったけど
私はいつ獪岳に薬を盛ったでしょう？


１、桑島さんの家に入ってすぐ
２、桑島さんの治療中
３、預言と苦言の最中



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


続く

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煉獄先生　歴史と教育への熱心な姿勢にうっとり！黒板じゃなくて先生だけを見つめてしまうと怒られちゃうよ？

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