【鬼滅の刃】人生ハードモードでも貴方の生存ルート追い求めます！惨【煉獄杏寿郎】

百四十四話　目覚めると恋柱 ページ48

【Aの目線】


「ん……」


目を開けると、そこは広いお座敷で
私は布団に寝かされていた。


「ここは……？」


鬼になってから眠る必要がなかったから
もっぱら瞑想(妄想)をしてたけど
完全に意識を手放したのは初めての体験。

すごく懐かしい感覚だったなあ…


というか、どうして気絶なんて……


…─────“君は……そんなに俺のこと…”


うわああああーーーっ！！！


一拍置いて全てを思い出して
畳の上を激しく転がり回りたくなった。


煉獄さんが好きって本人にバレバレじゃん！！

私が瑠火さんの病を治した恩人だから
好意を無下にできないだろうし
めちゃくちゃ困らせちゃうじゃん！！


陰から見守るストーカー…いや、
ファンの風上にも置けぬ所業だ…不甲斐なし！


そもそもファンサービスがすぎるって！

もしあれが握手会だったら
気絶者続出でイベント中止ですよ！？


「せっかく煉獄さんと会えたのに
　また上手く喋れなかった……っ」


反省点は多いけどちょっと言い訳させてくれ！

座敷とお庭の遠い距離のままなら
冷静に喋れたと思うんだよ？

急にゼロ距離からの手を握られたもので
自然な摂理で気を失ったの！！


おまわりさん、私です！
鍛えぬかれた胸筋の厚み最高でしたァー！！！


───ガラァ…


「あ、目が覚めたのね！」


顔を覆って悶えていると、
襖を開けて誰かが入室した。


「え？」


反射的に目を向けると、それは蜜璃さんだった。

青少年に夢を与えるけしからん恰好だけど
天真爛漫な可愛らしさが印象的で
いやらしくなってないのが絶妙すぎる！

鬼殺隊服縫製係の隠の
前田さん(ゲスメガネ)良い仕事しますね〜

思わずまじまじと見つめてしまう。


「わあ…っ」


蜜璃さんも吐息をこぼして
頬を染めてこっちをじっと見つめてる。

その表情も艶やかで素敵…！


(近くで見るとほんと可愛い…！
　すっごく守ってあげたくなるような…)


ご祝儀多めに包むから
はよ結婚してくれ！！！(伊黒さんと)


「「妹 ／ お姉ちゃん にしたいなあ……」」


私と蜜璃さんが同時に呟いたもので
お互いに驚いて目を丸めた。

見事に利害が一致したようです。


「蜜璃お姉ちゃーん！！」


「おいでAちゃん！！」


ぎゅうぅ…っと抱きついて
初対面にも関わらず
光の速さで打ち解けた瞬間である。

甘やかし上手な優しくて可愛い
ナイスバディなお姉ちゃん
アカン…なんかもうめっちゃ好き。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


続く

百四十五話　誤解と罪悪感と→←百四十三話　結ばれた縁

煉獄さんコレクション

煉獄先生　歴史と教育への熱心な姿勢にうっとり！黒板じゃなくて先生だけを見つめてしまうと怒られちゃうよ？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す