百三十五話 隠の人たちと ページ39
山の入り口で駄々こねて
置いてかれた善ちゃんは
兄役の鬼と対峙してるだろう。
気絶してからのギャップがほんとズルい。
その後は負傷した伊之ちゃんと
炭ちゃんの元へ父役の鬼の登場だ。
それから炭ちゃんが吹っ飛ばされて
累と対峙することになって……
危ないには危ないんだけど
私が叩き折るべき死亡フラグはそこにない。
あとは隠の人たちと合流して人命救助だ。
人数がいるから情報集まって
一人で動き回ってたときより効率良いし
何より寂しくないもん!
* * *
「カナヲちゃん、久しぶりだね!」
隠の人たちに交ざって
凛とたたずんでいる姿を目にして駆け寄った。
蝶屋敷にお邪魔したときも
お菓子片手に積極的に話しかけたんだけど
綺麗な微笑で受け流されたんだよなー。
むしろ、ありがとうございます!!
「……」
あ、その笑顔もお人形さんみたいに綺麗…!
この美貌の持ち主と同い年と思うと
私って子供っぽくて自信なくす。
「今日はしのぶさんについて来たの?
負傷者がどこに集められてるかわかる?」
あ、カナヲちゃんがまたにこっとした。
一方的に話しかけて鬱陶しかったかな…
「……師範は鬼を狩りに。
怪我人はその度合いに応じて分けられてる」
しゃべってくれたー!!
なんだろ…この妙な達成感……
ツンデレのデレを引き出したような感覚。
「じゃ、そっちの手伝いに行ってくるね」
困ったような愛想笑いを見て
ぱあっと笑顔が浮かぶ。
(継子様と共喰い鬼ちゃんって
性分が真逆だからか二人揃うと華やかだな…)
何度かお会いしたことのある隠の人たちが
微笑ましそうに私たちを見ていた。
期待に応えるべく身を粉にして働くぞ!
* * *
「Aさんがいて助かりました。
さすがに私の手に負えない方もいましたので」
隠の人たちに交ざって
事後処理と治療に当たってしばらくすると
ふわりとしのぶさんが現れた。
蝶が舞い降りるような優美な姿…もう好き!
「お久しぶりです…っ」
「お久しぶりです。よく頑張りましたね」
すっかり原作のような
物腰やわらかで微笑が麗しい妖艶なしのぶさん。
生真面目時代も好きだけど、こっちも大好き!
彼女がこちらに戻ったということは
もう全て終わったのだろうか…
原作通りなら───…
鬼になった身内を匿ってるってことで
炭ちゃんとねこちゃんが鬼殺隊本部に連行され
これから柱合会議へと繋がる。
**********
続く
煉獄さんコレクション
煉獄先生 歴史と教育への熱心な姿勢にうっとり!黒板じゃなくて先生だけを見つめてしまうと怒られちゃうよ?
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亜紀野ユキ(プロフ) - 美奈さん» 共感アザースっ!! (2022年9月6日 7時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - *舞夜*さん» どうもです(´ω`*)近々更新します!! (2022年9月6日 7時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
美奈(プロフ) - 続編…!!楽しみです!夢主ちゃんの言動がいちいちそれなすぎて(?)ニヤニヤが止まらない…(*°ω°*)これからもお待ちしてます!応援してます! (2022年9月5日 23時) (レス) @page50 id: 654a1bab90 (このIDを非表示/違反報告)
*舞夜*(プロフ) - もう再会編、たまらないです!! 気絶するのがすごく親近感湧きます!!! これからも頑張ってくださいo(`・ω・´)o 続編待ってます!!!! (2022年9月5日 15時) (レス) @page50 id: d349d12c8d (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 綺羅さん» ありがとうございます!推しの多量摂取は危険ですから(´∀`)キャッ (2022年8月21日 12時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亜紀野ユキ | 作成日時:2022年3月3日 9時