百三十話 お前にはやらん!! ページ34
「俺は!!俺はな!!
お前が毎日アハハのウフフで
女の子とイチャつくために
頑張ったわけじゃない!!
そんなことのために俺は
変な猪に殴られ蹴られたのか!?」
「善逸落ち着け。どうしたんだ急に…」
「男の嫉妬は醜いぞ、善ちゃん」
つい口を挟んでしまった私に気付くと
彼はより怨嗟の視線を炭ちゃんに向ける。
「その上…Aちゃんみたいな
ちょっと抜けてるけど優しくて可愛い子を
姉ちゃん呼びして甘えやがって…!」
ちょっと待て、善ちゃん。
炭ちゃんは長男力がカンストしてるから
全然甘えてくれないぞ。
むしろ私の方が毎度助けられてるし!
「鬼殺隊はなぁ!!
お遊び気分で入る所じゃねぇ!!
お前のような奴は粛清だよ、即粛清!!」
白くて高貴な印象の鞘を握り
稲妻模様の走る刀身を引き抜いて
炭ちゃんに襲いかかる。
善ちゃんの刀ってかっこいいよなあ…
「鬼殺隊を!!!舐めるんじゃねぇぇぇ!!」
その後、善ちゃんの叫び声は
夜明けまで止むことがなかった。
* * *
やがて、ねこちゃんが炭ちゃんの妹とわかり
善ちゃんがころっと態度を変えた。
だが、
「お前なんぞにねこちゃんはやらん!!
なんだそのチャラついた髪は!?
黒く染め直して正装で出直してこい(裏声)」
原作通りになることを期待しつつも
そう易々とねこちゃんを嫁にやりたくないので
腕組みして善ちゃんの前に立ちはだかる。
炭ちゃんは厳しく反対しないだろうし
ここは私が心を鬼にしなくては…!
そもそも鬼だし。
「これ地毛なんだけどォ!!
なんでAちゃん厳しいの!?」
「善逸。A姉ちゃんは
たまによくわからない遊びを始めるんだ」
しょうがないなあ…という
優しい目をして炭ちゃんが耳打ちする。
「菓子折り用意して出直してこい!!(裏声)」
キリッとキメ顔で私は続けた。
すると、背後からねこちゃんが
私の頭をいいこいいこ…と撫でてくる。
私の方がお姉ちゃん…
むしろ今は父親気分なんだけど?
弟妹のおままごとに付き合ってる感覚なの…?
* * *
「じゃあ、三人はゆっくり怪我を癒してね」
「え!?Aちゃん行っちゃうの?」
「……野暮用さ」
わちゃわちゃをたっぷり堪能したので
一足先にひささんの家を出た。
鬼殺隊の隊員の被害が甚大なため
柱まで出動した大きな案件…
…──────いざ行かん、那田蜘蛛山!
**********
続く
煉獄さんコレクション
煉獄先生 歴史と教育への熱心な姿勢にうっとり!黒板じゃなくて先生だけを見つめてしまうと怒られちゃうよ?
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亜紀野ユキ(プロフ) - 美奈さん» 共感アザースっ!! (2022年9月6日 7時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - *舞夜*さん» どうもです(´ω`*)近々更新します!! (2022年9月6日 7時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
美奈(プロフ) - 続編…!!楽しみです!夢主ちゃんの言動がいちいちそれなすぎて(?)ニヤニヤが止まらない…(*°ω°*)これからもお待ちしてます!応援してます! (2022年9月5日 23時) (レス) @page50 id: 654a1bab90 (このIDを非表示/違反報告)
*舞夜*(プロフ) - もう再会編、たまらないです!! 気絶するのがすごく親近感湧きます!!! これからも頑張ってくださいo(`・ω・´)o 続編待ってます!!!! (2022年9月5日 15時) (レス) @page50 id: d349d12c8d (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 綺羅さん» ありがとうございます!推しの多量摂取は危険ですから(´∀`)キャッ (2022年8月21日 12時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亜紀野ユキ | 作成日時:2022年3月3日 9時