百二十七話 仲良くしてね ページ31
「…ということで、
実は私もこの屋敷にいたけど
役に立たなくてごめんね」
伊之ちゃんが気絶してようやく
腰を据えて話せる時間がやってきた。
治療したいとこだけど今後の展開を考えて断念。
私が屋敷から回収したご遺体を埋葬しながら
炭ちゃんに事の経緯を説明する。
アイテムボックスを駆使すれば
一発で穴が空けられるけど……
ここは心を込めてみんなの手作業で！
「そうだったのか…
というかA姉ちゃんと善逸が
顔見知りだったのは驚いた」
「橋の下で泣いてたのを拾って
お菓子あげて友達になったんだよ」
善ちゃんをからかうように私が言う。
「俺は…道の真ん中で女の子にしがみついて
恥をさらしてるのを止めに入って
おにぎりをあげて友達になった」
炭ちゃんが悪気なく綺麗な瞳をして言った。
その場面やっぱり見たかったな…。
「……善ちゃんって餌付けすると懐くの？」
「そう思えちゃうけどさァ！違うよ！！」
おそるおそる善ちゃんに問いかけると
彼は泣きべそかいて反論する。
そこへ、がばーっと伊之ちゃんが
勢いよく目を覚ました。
「勝負勝負ゥ！！」
「寝起きでこれだよ！一番苦手これ！」
迫り来る伊之ちゃんから善ちゃんが逃げ惑う。
そして、ふと炭ちゃんや子供たちが
土や石を持ってるのを見て立ち止まる。
「何してんだァお前ら！！」
「埋葬だよ」
それに対して炭ちゃんが丁寧に説明し
伊之ちゃんも手伝ってくれと頼む。
これができるから彼は主人公なのだ。
「そうか…傷が痛むからできないんだな？」
手伝いを拒否して
戦えと主張する伊之ちゃんに対して
曇りなき眼で炭ちゃんが言う。
「………は？」
それに伊之ちゃんは半ギレである。
「いやいいんだ。
痛みを我慢できる度合いは人それぞれだ」
この、若干ずれてるけど
穏やかな炭ちゃんと野生児な伊之ちゃんの
ダブルボケスタイル好きだなー。
だったら善ちゃんがツッコミになって
トリオ漫才やるしかないね！
(またAちゃんが優しい音して
慈悲深く微笑んでるんだけど)
「善逸とA姉ちゃんと
この子たちで頑張るから大丈夫だよ。
伊之助は休んでいるといい」
「はあﾞ────ん！？舐めるんじゃねぇぞ
百人でも二百人でも埋めてやるよ
俺が誰よりも埋めてやるわ！！」
乗せられやすいのも彼の魅力ですな。
埋葬終わったらご褒美に
お菓子とどんぐりいっぱいあげよう！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
続く
煉獄さんコレクション
煉獄先生 歴史と教育への熱心な姿勢にうっとり！黒板じゃなくて先生だけを見つめてしまうと怒られちゃうよ？
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亜紀野ユキ(プロフ) - 美奈さん» 共感アザースっ！！ (2022年9月6日 7時) (
レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - ＊舞夜＊さん» どうもです(´ω｀*)近々更新します!! (2022年9月6日 7時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
美奈(プロフ) - 続編…！！楽しみです！夢主ちゃんの言動がいちいちそれなすぎて（？）ニヤニヤが止まらない…(*°ω°*)これからもお待ちしてます！応援してます！ (2022年9月5日 23時) (レス) @page50 id: 654a1bab90 (このIDを非表示/違反報告)
＊舞夜＊(プロフ) - もう再会編、たまらないです！！ 気絶するのがすごく親近感湧きます！！！ これからも頑張ってくださいo(`･ω･´)o 続編待ってます！！！！ (2022年9月5日 15時) (レス) @page50 id: d349d12c8d (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 綺羅さん» ありがとうございます！推しの多量摂取は危険ですから(´∀`)ｷｬｯ (2022年8月21日 12時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜紀野ユキ
| 作成日時：2022年3月3日 9時
