百十九話 私の存在理由は ページ23
その後───…
地中に引きずり込まれるも
炭ちゃんは原作通り変態鬼を倒した。
その分身体を蹴り飛ばして
箱から飛び出したねこちゃんは
また私を子供のように撫でる。
「助けてくれてありがと。
でも、私の方がお姉さんなんだけど…」
「むーむ!」
やっぱりねこちゃん的には違うんだ。
たしかにきみの方が鬼としても上だし
あの蹴りもカッコいいよ。
だけど───…
「痛いの痛いのとんでけー」
マニア鬼の爪で傷付いた
ねこちゃんの左のこめかみの血を拭う。
傷はもう塞がってるけど
どうせならこんな傷を負わせないよう
上手く立ち回りたかったな…。
「むー…」
それにねこちゃんはキョトンとしたけど
やがてにっこり笑ってくれた。
やっぱりめちゃくちゃ可愛い!!
「禰豆子!A姉ちゃん!」
「炭ちゃん…」
鬼から鬼舞辻無惨について何も聞き出せず
苦虫を噛み潰したような顔で
炭ちゃんがこちらへ戻ってきた。
ちなみに、夜が明けたので
私はアイテムボックスから日傘を取り出して
眠りについたねこちゃんと相合傘してる。
機会があったら炭ちゃんの背負ってる
その箱に入ってみたいな。
乗り心地を一度は試したいよね。
「どうして姉ちゃんがこの町にいるんだ?」
「えっと…それは……」
炭ちゃんに嘘は通じないしどう説明しよう。
預言(原作知識)を活かして
優しい未来のために立ち回ろうと思って…?
でも、結局一人で解決できなかったし
私のできることなんてごく僅かで……
すると、そこへ───…
「あの!」
「あなたは……」
炭ちゃんの問いになんと答えようか
困ってる私に声かけたのは里子さんだった。
しかも、後ろには和巳さんもいる。
「この匂い袋のお礼をどうしても言いたくて…」
「そんな…大袈裟ですよ。
私はただ流行の発信源になりたくて…」
「いいえ…!
あなたが私を助けてくれたんでしょう?」
力強いその言葉に私は目を丸くした。
「私もあれが夢か現実かわからないけど…
本当にありがとうございました!!」
頭を下げる里子さんの後方で
和巳さんも一緒になって深々と頭を下げた。
彼女の言葉の意味はわからない。
けど、
「どうぞ…いつまでも仲睦まじく
幸せな家庭を築いてください」
胸の中心が熱くなって
私は目を細めて思うままに口にしていた。
すると、二人は顔を合わせて赤面する。
マジはよ結婚せい!
ご祝儀多めに包ませろ!!
**********
続く
煉獄さんコレクション
煉獄先生 歴史と教育への熱心な姿勢にうっとり!黒板じゃなくて先生だけを見つめてしまうと怒られちゃうよ?
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亜紀野ユキ(プロフ) - 美奈さん» 共感アザースっ!! (2022年9月6日 7時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - *舞夜*さん» どうもです(´ω`*)近々更新します!! (2022年9月6日 7時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
美奈(プロフ) - 続編…!!楽しみです!夢主ちゃんの言動がいちいちそれなすぎて(?)ニヤニヤが止まらない…(*°ω°*)これからもお待ちしてます!応援してます! (2022年9月5日 23時) (レス) @page50 id: 654a1bab90 (このIDを非表示/違反報告)
*舞夜*(プロフ) - もう再会編、たまらないです!! 気絶するのがすごく親近感湧きます!!! これからも頑張ってくださいo(`・ω・´)o 続編待ってます!!!! (2022年9月5日 15時) (レス) @page50 id: d349d12c8d (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 綺羅さん» ありがとうございます!推しの多量摂取は危険ですから(´∀`)キャッ (2022年8月21日 12時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亜紀野ユキ | 作成日時:2022年3月3日 9時