百十七話 十六歳なめんな！ ページ21
「鬼さんこちらっ
手の鳴る方へ〜！」
掴みは完璧なので私は手を叩いて
マニア鬼たちから逃げ回った。
できるだけ原作を歪めたくないから
こいつを倒すのは炭ちゃんに任せたいので
とりあえず逃げに徹しよう！
「待てェエエ！十六歳の鍼灸医ィ！！」
「大人しく俺に喰われろォ！
刻一刻と鮮度が落ちるだろうがァアア！！」
そいつにとっては何気ないその発言に
カチン…と、怒りが湧く。
「十六歳をなんだと思ってんだ！？
そもそも年齢なんてただの数字なんだよ！」
走りながら後方に向けて怒鳴りつけた。
幼女には幼女の、熟女には熟女の魅力があって
どの女性も等しく光り輝いてんだよ！
「貴様は十六歳という
己の魅力が分かってないのかァ！？」
「アンタは十六歳という響きに酔いしれて
その概念に囚われてるだけで
十六歳本来の魅力を全然分かってない！」
「なんだとォ！？」
それにぴくっとマニア鬼が食いつく。
「やっと高校にも慣れてオシャレに目覚め
先輩に目をつけられない程度に
スカート丈を短くして前髪に命かけて…」
(なんだよ…？コウコウって……)
「そんな背伸びしたがってるのに
大人になりきれてないのが
十六歳の初々しい魅力だろうがァ！！」
バンッ…と言い切ると、
私の勢いに臆してマニア鬼はぐ…っと怯んだ。
十六歳なめんなよ！！
＊ ＊ ＊
やがて、馬鹿話を長々としたためか
あっという間に日が昇り
今宵の追いかけっこは幕を引いた。
「ぐっ…！今日のところは勘弁してやる…っ」
「俺から逃げられると思うなよォ！！」
「それはこっちのセリフだ！！
他の子にちょっかい出そうなんて思うな！」
捨て台詞とともに地面に沈むマニア鬼に向かい
日傘を差しながら私は叫んだ。
この調子で数日持ちこたえれば
きっと炭ちゃんが来てくれるはず。
＊ ＊ ＊
それから数日して───…
「今日こそ貴様を喰らってやる！！」
「蒐集品としてその髪飾りももらってやろう」
「あﾞ…？」
煉獄さんを連想できる利梵と
蝶屋敷で貰った公式グッズの蝶の髪飾りを
奪おうと言うのか…おのれは？
「これは大事なものなので絶対渡しません」
炭ちゃんには悪いが
もうきみの到着を待ってられない。
───カチャ…ッ
「村田さんレベルの実力…受けてみろ！！」
アイテムボックスから出した
日輪刀を構えて私は臨戦態勢になる。
(誰だよ…村田って……)
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
続く
煉獄さんコレクション
煉獄先生 歴史と教育への熱心な姿勢にうっとり！黒板じゃなくて先生だけを見つめてしまうと怒られちゃうよ？
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亜紀野ユキ(プロフ) - 美奈さん» 共感アザースっ！！ (2022年9月6日 7時) (
レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - ＊舞夜＊さん» どうもです(´ω｀*)近々更新します!! (2022年9月6日 7時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
美奈(プロフ) - 続編…！！楽しみです！夢主ちゃんの言動がいちいちそれなすぎて（？）ニヤニヤが止まらない…(*°ω°*)これからもお待ちしてます！応援してます！ (2022年9月5日 23時) (レス) @page50 id: 654a1bab90 (このIDを非表示/違反報告)
＊舞夜＊(プロフ) - もう再会編、たまらないです！！ 気絶するのがすごく親近感湧きます！！！ これからも頑張ってくださいo(`･ω･´)o 続編待ってます！！！！ (2022年9月5日 15時) (レス) @page50 id: d349d12c8d (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 綺羅さん» ありがとうございます！推しの多量摂取は危険ですから(´∀`)ｷｬｯ (2022年8月21日 12時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜紀野ユキ
| 作成日時：2022年3月3日 9時
