【鬼滅の刃】人生ハードモードでも貴方の生存ルート追い求めます！弐【煉獄杏寿郎】

六十話　大義名分いただきます ページ13

どうも、こんばんわ！

煉獄さんの体調不良を察して
居ても立ってもいられず
駆けつけた鬼幼女、夜叉野Aです。


……はい、ウソです。


煉獄さんに一目会いたくて
ここまで来ちゃったけど
正当な訪問理由がなく困り果てたところ…

風邪の治療という大義名分を手に入れた
どうしようもないストーカー幼女です。


六歳児ならセーフだよね…？
え…アウト……？


「お邪魔しまーす…」


敷地に侵入しておそるおそる廊下を歩くと
先程、風邪が移らないようにと
千寿郎くんが門前払いされた部屋の前に着く。

スーハーと息を整えて
襖に手をかけようとすると──…


「だれですか？」


「ぴゃあああっ！！スミマセン…！
　悪気はないんですぅっ！！」


直前に声をかけられて
誰にでもなくとっさに平謝りした。

悪気はないけど下心はあるので。


「…って、千寿郎くん？」


千寿郎くんが追い返されてから
少し時間を空けて乗り込んだのに
まだ近くにいたのか…。

きっと兄上が心配で仕方ないんだね！
うん、めっちゃ良い子！！


「あっそのりぼん…！
　おねえさんがAさんですか？」


「私のこと知ってるの？」


「はい！ははうえがAさんは
　そのりぼんをつけたやさしくて
　かわいい女の子ですよといってました」


瑠火さん……控え目に言って好きぃ。


「いつもおいもをありがとうございます！
　とってもおいしかったです」


千寿郎くんはぺこりと頭を下げた。
礼儀正しくて、なんて出来た子でしょう…！


「どういたしまして。
　私の貢ぎ物……皆さんに迷惑じゃない？」


「みんなよろこんでます！
　ははうえはAさんからのおてがみを
　よんでるのが一番たのしそうです」


その言葉で私の罪状が軽くなった気がした。

何はともあれ千寿郎くん…
いや、千ちゃんめっちゃ可愛いな！


「もうっめんこいな千ちゃん！！
　お菓子あげちゃう…！」


欲望のままにアイテムボックスから
アメを取り出して小さな手に袋ごと渡す。


「もう歯みがき終わったかな？
　だったら明日食べてね」


「えっと……ありがとうございます」


キョトン顔も可愛い…！
初孫のごとく甘やかしたい！！

しかし、早く煉獄さんの治療をせねば！


「あのね…千ちゃん。
　お兄さんの治療をしてもいいかな？」


「はい、どうぞ」


──ガラッ…


まだ心の準備が出来てないのに
千ちゃんが襖を開けちゃった。

ちょ…まっ……ぴゃあああっ！！！



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


続く

六十一話　看病イベントは突然→←五十九話　再び煉獄家訪問！！

ラッキー人物

煉獄杏寿郎　一目見ればそれだけで運気もテンションも体温も動悸も血圧も爆上がり！！死なない程度に盛り上がろう！

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