【鬼滅の刃】人生ハードモードでも貴方の生存ルート追い求めます！弐【煉獄杏寿郎】

七十五話　産屋敷家到着！ ページ28

【Aの目線】


その後──…


療養所の責任者さんと話して
“Aぽすと弐号”の設立が認められた。

…と言っても、そう書かれた紙の上に
人や物を置くと、私のアイテムボックスと
繋がるだけのシンプルなものだけどね。


なので、これからは
鬼殺隊の生存率が飛躍的に上がると思う！

血鬼術がもっと高められるなら
剣術とともにこれからも鍛え続けて
まだまだ限界まで頑張ろう！！


短い間でしたけど
お世話になった皆さんに挨拶を済ませて……


……────いざ行かん産屋敷家…！！


そこでなんと…！

場所が遠いからって
槇寿郎おじさまが抱っこしてくれたのだ。


恐れ多いので自分で歩きますって言ったけど
子供が遠慮するものじゃないと却下され…

真剣な表情しなきゃいけないのに
ひたすら幸せでにやけるー！！


八歳でよかったー！



＊ ＊ ＊



そして、たどり着いた産屋敷家。


道中、おじさまには
鬼舞辻無惨と接触したことを伝えておいた。

位置を特定されることはないと思うけど
私が目をつけられてるってことはね。


それを受け、また頭を撫でられて労られる。


「…──お初にお目にかかります。
　夜叉野Aです」


お館様の正面に座り、深々と頭を下げる。


柱の皆さんは……突然のことだったし
柱合会議と違って集まれなかったみたいで
冷たい視線で針のむしろにならず済んだ。


槇寿郎おじさまの他には
現在推定十九歳の悲鳴嶼さんだけがいる。

本当は悲鳴嶼さんのつらい過去も
できたら回避したかったけど
間に合わなかったのが心苦しい…。


「よく来てくれたね、A。
　君の話は聞いていてね
　ずっと会ってみたいと思っていたんだ」


ぬおっ！！思ってた以上の癒しボイス…！

この時代にボイスレコーダーがないのが
非常に悔やまれる。


「も…勿体ないお言葉です…」


「Aが私の子供たちを
　陰ながら助けてくれたのは知ってるよ」


そう言って、お館様が
そばに控えてる隠の人に目配せした。


「“鬼と交戦中に刀を弾き飛ばされたのに
　突然手元に戻って事なきを得た”
　さらに、“崖から落ちたはずなのに
　気付けば崖の上にいた”…など報告があります」


「直近ですと…
　“鬼と交戦中に負傷して意識を失い
　目覚めると傷が回復していた”…とあります」


あ、それって……


「Aがしたことに相違ないね？」


「……はい」


こっそりやったのに、全部バレてるー！



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


続く

七十六話　お館様の病は…→←七十四話　感謝と萌えと頼み

ラッキー人物

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