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「なぁ、」
『はい？』
「ちょっと話あるんだけど」
お昼休み直前、二宮先輩に声をかけられた。
『いいですけど...』
「じゃー、今晩予定ある？」
『今晩はちょっと...』
「？なに、」
『友人と食事に』
「は？お前に食事に行くような友達いたっけ」
なんかすっごい失礼なこと言われたんですけど(-_-;)
むすっとして二宮先輩の方を見ると、あ、って顔。
「御曹司？」
『まぁ...』
「ふーん、」
じゃあここでいいや、って隣の席に腰かけた二宮先輩。
ただいま昼休み直前。
うちの班は部長はいないけどほかの二人は残ってる。
「で？結婚する気でもあんの？」
なんでそういうプライベートな事こういうところで聞くかなあ、って思いつつも
『正直...悩んでます...』
なんて素直に答えちゃう私は、
少なくとも誰かに話を聞いてほしかったんだと思う。
だけど、二宮先輩が返してきた反応は、
心底驚いた顔と、その顔にぴったりなマジ？って言葉。
『はい』
「なんで？」
『最近、いろいろあって。一人で生きていくのが不安なら、利害を一致させた結婚もありかなって。』
「は？」
『お互いに需要と供給が一致すれば結婚することもありだと思うようになったんです』
まじか、って狼狽える二宮先輩。
確かに、私今までそんな素振り全く見せなかったし。まぁ分かる。
「うそでしょ！？」
『うっわ！』
「嘘でしょ！？あの御曹司と結婚すんの！？」
いつの間にか目の前に来て私の両肩を掴んでる相葉先輩。
『ちょ、せんぱ、痛いです』
「Aちゃん！」
「落ち着けって相葉さん」
「どうして！」
「何してんの、」
もう収拾がつかないくらい周りが見えなくなった相葉先輩を止めたのは、部長の声。
「雅紀、お前そんなことやってる時間あったら仕事しろ。」
「でも、」
「言い訳すんの？」
「...すみませんでした」
しょぼーん、って効果音が付きそうなくらい、見るからに落ち込んだ相葉先輩が席に戻って、静かな空間にタイピングの音が響く。
ちょうど、お昼休みのチャイムが鳴って、
二宮先輩も席を立った。
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まゆみん(プロフ) - 引き続き読みたいです。 (2020年12月6日 13時) (
レス) id: 24654051a6 (このIDを非表示/違反報告)
あきんこ(プロフ) - あやみさん» お話、楽しんでいただけたようでとても安心しました！おまけのお話もゆっくりにはなってしまいますが書いていこうと思っています。もしよかったら読んでくださいね、コメント本当に嬉しかったです、ありがとうございます！ (2020年6月9日 21時) (レス) id: 2285aac901 (このIDを非表示/違反報告)
あやみ(プロフ) - 最高でした！終わってしまうのが残念です。作者さんの事情もあると思うので、知って頂くだけで満足なのですが、続編、新章希望です！今までお疲れさまでした！ (2020年5月24日 3時) (レス) id: 640a7319d1 (このIDを非表示/違反報告)
あきんこ(プロフ) - みかぽさん» コメントありがとうございます!次の更新までが遅くなっちゃいましたが、これから頑張っていくので、どうかお付き合いいただけたらと思います。 (2020年5月15日 21時) (レス) id: 27a3d26bce (このIDを非表示/違反報告)
みかぽ(プロフ) - 更新ありがとうございます！ 学校のお休みや研修が無くなったり気持ち的にも大変な時に更新してくれて感謝でしかないです！！ (2020年3月25日 23時) (レス) id: 627aaeefd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきんこ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akinko0125
作成日時：2020年3月22日 0時
