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「37番」
棒を合図にオーケストラが伴奏したのはハレルヤ、
コーラスが始まって、ふと、
櫻井先生が目に留まった、
こっち、見てる？
一瞬そっちを見ていたら、ズレた...。
休符のあとはちゃんとしたタイミングで入って、
何とか、
もう一度見たら、櫻井先生はやっぱりいなかった。
「Aお前一瞬ぼーっとしてたろ」
『え、』
「あひゃ、俺も見ちゃった、ズレたよね」
譜面台をかたずけてる途中、お兄ちゃんと雅紀くんが話しかけてきた。
雅紀くんは、お兄ちゃんと同い年でチェロ弾いてるの。
『んもう！』
「せんせー一瞬睨んでたよ？」
『え、ウソ...』
「いや、雅紀の方が睨まれてたぞ？」
「あひゃひゃ、マジで？」
雅紀くんは、大きな声では言えないけれど、
落ち着きがない。
合奏中に暴走することもしばしば、
よくチェロの浅野先生に怒られてるのを見る(笑)
「一緒に頑張ろうね！」
太陽みたいに笑うから、皆から好かれてて、
本当に太陽みたいな人。
「雅紀のせいで風紀が乱れる」
「え、ひどくない？」
「ズバッと切ったな(笑)チサ」
チサ、と呼ばれるのは、2人と同学年のチサコさん。
もう、ビックリしちゃうくらいの美人、
こんなお姉ちゃんが欲しいんだけど、チサさんには留学中に知り合ったハイスペックな彼氏がいるらしい。
セカンドのトップで、いつも弄ってくるお兄ちゃんたちをぶった切って助けてくれる。
「あなたたち相変わらず仲良しね(笑)」
『先生！』
声をかけてきてくれたのは、私の憧れる波多野先生。
ヴァイオリンの先生で、大学時代はヴィオラも弾いていたらしい。
指揮の、梅田先生と同い年なんだって。
すごいの、いつまでたっても綺麗で、
英語とスペイン語がペラペラ(ヴィオラの先生情報)、
面白いし優しい、こういう女の人になりたいって言うと、お兄ちゃんには無理って言われるけど。
「Aさん、今度レッスンしましょうか」
『はい、お願いします』
予定を決めて、何の曲を見てもらうか相談する。
高校3年の1年が、始まる。
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あきんこ(プロフ) - ゆかりさん» 先生照れちゃいますよ(笑)いつも見ていただいて嬉しい限りです。 (2018年9月12日 17時) (
レス) id: 11450d0470 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 櫻井先生大好きです (2018年9月12日 10時) (レス) id: 8447f08366 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきんこ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akinko0125
作成日時：2018年9月5日 19時
