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「しいて言うなら、」
『...、』
「いや...なんでもない」
そういえば、って先生が話を変えた。
これ以上は聞けない。
なんだろう、反骨精神とかかな。
さすがに長男の人はできないけれど、
次男の人に多いって、誰かが言ってた。
親のレールに従うのは嫌になるって。
先生は、...そんなことしなさそうだけど。
いったい、どんな理由があるんだろう。
「この辺でいい？」
『はい、先生、ありがとうございました』
「ん、」
先生がミラー越しに私を見た。
分け目以外全然変わってない、左右対称だ...。
「どした？」
『あ、いえ、ほんとにありがとうございました』
間違っても、
先生の顔が左右対称だと思ったなんて、間抜けなことを言ってはならない。
『いっぱい練習しますね、じゃぁ』
「あぁ...、」
車のドアを開けると、
「お嬢様ぁ、」
なぜか大野が走ってきた。
「はぁ、先生から、れんらく、いただいてます、」
『そうなの、』
慣れてはいるはずなんだけれど、
走ったせいで若干前傾姿勢の大野が、ドアを持ってエスコートしてくれる。
「先生、お手数おかけして申し訳ありません」
「いえいえ、松本、じゃあ」
『さようなら』
大野が、ドアを閉めると、先生の乗った車が動き出す。
なぜだか、さみしいような感じ。
先生が心を埋めてくれてたみたい。
「帰りましょう、」
『えぇ、』
先生が、車を止めてくれたのは、すぐうちの近く。
『お兄ちゃん、もう帰ってきてる？』
「あ、いえ、今日は夕食を外でとられるそうです」
『そう...』
たった、それだけの会話を交わすうちに、
門の前についてしまう。
「召し上がりますよね？」
『うん...』
一人の食事は嫌だけど。大野がいてくれるし。
先生といたら、もしかしたら、なんて、
罰当たりなことを考えた自分に嫌気がさした。
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あきんこ(プロフ) - ゆかりさん» 先生照れちゃいますよ(笑)いつも見ていただいて嬉しい限りです。 (2018年9月12日 17時) (
レス) id: 11450d0470 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 櫻井先生大好きです (2018年9月12日 10時) (レス) id: 8447f08366 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきんこ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akinko0125
作成日時：2018年9月5日 19時
