【HQ】あの星は灰でできている【星海光来】

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泣くな。

泣くな。泣くな。泣くな。泣くな。泣くな。泣くな。────泣くな。




じわじわ溢れそうになる水滴を、必死に拭いながら、せっかく時間をかけてセットした髪が崩れそうになるくらい、顔を横にぶんぶん振って否定する。




私は、そんなことが言いたかったわけではない。



日比谷さんは私を庇ったつもりなど更々なかっただろうけど、彼女たちからしたら、相当感じ悪いだろう。

私なんかのせいで、日比谷さんの立場が悪くなるなんておかしい。



そう伝えたかったのに。


出てくる言葉は、どれも思い通りにいかない。







「 ‥‥‥違うの‥‥‥違うんだよ‥‥‥、 」

「 うん 」

「 ‥‥‥日比谷さんが悪役する必要ないでしょって、そう、言いたいの‥‥‥ 」

「 悪役してるつもりなんてないよ 」

「 ‥‥‥そうかも、しれないけど‥‥。それでも‥‥‥、 」

「 うん 」




「 ───‥‥‥‥‥日比谷さんは、何も悪くないのに‥‥‥‥‥‥ 」







────私達が、初めて(・・・・)会話を交わしたとき。

あのときまでは、確かに私は彼女のことが嫌いだった。






‥‥‥今なら、聞ける気がする。

一度ははぐらかされ、有耶無耶にされてしまったあの答えを。


それを聞いたところで、私になにかメリットがあるわけではない。むしろ、デメリットの方が大きい。



─────それでも、








「 ‥‥‥日比谷さん、は、 」






ちゃんと、日比谷さんの口から聞かせて欲しい。






「 ‥‥‥うん 」




きっと、日比谷さんも今から私が何を言おうとしているのかわかっているのだろう。

少し身構えているのがわかった。

ふぅ、と一息つき、心の準備をして、───ゆっくり口を開く。






「 ───星海くんのこと、‥‥‥好き、なの？ 」






言った。言ってしまった。

心臓がバクバクして、足がふらふらしそう。


彼女の答えはわかっている。

───それを、偽りなく伝えてくれるかが問題なのだ。









「 ────うん。好きだよ 」









╾╾╾╾




個人的に文野さんみたいな悪女になれきれない悪女ちゃん大好きです。ぶりっ子悪女ちゃんが書けない。そもそも、そんな子存在するんですかね‥‥‥？

ちなみに私は逆ハーも書けません。６校(梟谷グループ、稲荷崎、青城等)の合同合宿も無理です。(誰得の話？)







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