【HQ】あの星は灰でできている【星海光来】

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「 私、欲張りなんだと思う 」


一通り笑った(泣いた)後、突拍子もなくそんな事を言う。

流石の星海も、「 は？ 」と声を漏らす。


「 もう、失いたくないから、友達なんていらないって、そう思うのに、一人は寂しい、なんて 」



我儘というより、欲張りなのか。

失った時の悲しさを知っているし、私と一緒にいたら不幸にしてしまうから、友達はいらない。



でも、一人は寂しい。


一人は、辛い。




それを星海に言って、私は何がしたいんだろう。

星海が、何かしてくれるわけでもないのに。

私は、何を求めているんだ。



やめよう、無駄な期待をするのは。




「 ごめん、忘れ 」



「 バレー部のマネージャー、やるか？ 」


は？と思いながら星海を二度見するも、やけに真剣な顔つきをしていて、何も言えない雰囲気だった。

当の星海も、口をついて出てしまった言葉らしく、私にどう説明しようかあたふたしていた。


「 いや、その、‥‥‥なんつーか、“友達”が嫌なら、“仲間”になればいいんじゃねぇのかなって‥‥‥、 」

「 ‥‥‥それで、マネージャー？ 」

「 うるせぇ！それしか思いつかなかったんだ！ 」


生憎私は部活に所属していないし、遊びに誘われても、部活があるから、っていう言い訳ができる。

なにより、


「 (星海のバレーしてる姿見てみたい) 」


100％回復したとは言えないけど、そう思えるくらいには、心が晴れていた。

私って、単純だ。

今まで全く関わりはなかったけど、星海が良いやつなことくらい知っている。


「 ‥‥‥やって、みようかな 」

「 ！！ほんとか 」


その時の笑顔が、あまりにも眩しくて、私はまた泣きそうになった。





＊



きっと、私は、その時から星海を好きだったんじゃないか。

でも、もっと普通に好きになれてたら、って、何度も思った。


普通の女の子みたいな恋の方が、諦めがついたのに。

私は、依存に近い何かだ。

星海が居ない世界なんて考えられないし、その世界に私が居る意味はない。

星海の近くに居られなくとも、どこかで生きてくれていればそれでいい。


いつか、私達が付き合っていると噂されたこともあったっけ。

その時、星海は言っていた。


「 どちらかが恋愛感情を持っていたら仲間とは呼べない。けど、俺達は仲間だ。それはこれからも変わらない 」



ごめんね。私達の関係は、仲間と呼べない。




╾╾


ツイステにハマって更新サボってたなんて言えない





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