検索窓
今日:7 hit、昨日:10 hit、合計:76,464 hit

9話 死神 ページ11

突然後ろから聞こえた声に、Aは驚いて振り返る。
と、そこには、人の姿とは思えない…例えるなら、化け物と言うにふさわしい何かがそこに立っていた。

突然現れた化け物にAは硬直し、声にならない悲鳴をあげる。


「〜〜ッッ!?」

リュ「…そんなに怖がらなくても。俺は死神のリュークだ」

「し、死神ッ…!?は!?そんなのいるはずないでしょ…!」

リュ「絶対あり得ないことなんてないって、お前が一番よく分かってるはずだろ?」


死神の言葉に、Aは息を呑む。
己の存在を受け入れろと死神が訴えているのを、肌で感じ取ることができた。

…たしかに、このノートだって、最初はあり得ないものだったよ。だけど、こんな怖い化け物が居るなんて聞いてないッ…!


リュ「ソレ、ただのノートじゃないって気づいてんだろ?驚いたぜ?五日間でこれだけの人間を殺すなんてな」

「…ッ私の魂を取りに来たの?私を殺しちゃうの?」


この死神はきっと、デスノートを取り返しに来たんだとAは思った。
なにせ、Aは勝手にデスノートを使ったし、その上、人を殺しているのだ。
この死神は自分の魂を取りに来たのだと、Aは信じて疑わなかった。


リュ「…はぁ?なんだそれ、人間が作った勝手なイメージか?
俺はお前になにもしないぜ。人間界に落ちた時点で、そいつはもうお前のもんだからなァ」

「え、殺さないの…?てか、このノート私のもの…!?」

リュ「あぁ、そうだ」


Aは呆気に取られる。
魂を取らないのなら、一体何をしに私の前に現れたのか?
そうAが考えれば、挨拶をしに来た、なんて目の前の死神は言い出した。


…それからAは、死神に色々な話を聞く。
Aが死ぬ間際になったら、この死神がデスノートにAの名前を書くとか、デスノートに触れた者にしか死神の姿は見えないだとか。


(デスノートを引き出しに隠すのは不味いな。
どこかまた、別の隠す場所を考えなければ…)

リュ「まぁ、デスノートは、お前と俺を繋ぐ絆だと思えばいい」

「絆…、じゃあ貴方は私の友達になれる?」

リュ「え?」

「私、ちょうど退屈してたんだよね。死神と友だちになったら面白そう」


Aは意外にも早く、死神の存在を受け入れた。
先程の、体を震わせていた少女はどこにいったのかと、リュークはAをジッと見つめる。


そんな時だ。

10話 リューク→←8話 計画



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (37 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
88人がお気に入り
設定タグ:デスノート , L , オメガバース   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あっきー | 作成日時:2019年5月1日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。