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?:おい、テメー。其処は俺の特等席みてーな所なんでぃ。
栗毛の少年がこちらに向かって歩いてきた。
腰には刀があった。武士だろう。
貴:……誰。
狐のお面をしたままその寝起きの体を起こし少年の方を見た。
?:名乗るんならあんたから先に名乗りなせぃ。
貴:悪いけどそうやすやすと知らない奴に名乗りたくないわ。
?:ちっ。
貴:用件はそれだけ?…じゃ、お休み。
…ガキン!
栗毛の少年は刀を抜いていた…が、それも届く事なかった。
?:……!?
白夜がそれを受け止めていたからだ。
貴:白夜…誰か知らない奴の前に急に出て来たら駄目よ。
白:すいません、主。
貴:下がってて、その少年の相手は私がするわ。
白:どうかご無事で…。
貴:…ええ。
?:…あんた何者でさぁ。
貴:私に勝ったら教えてあげるわ。ま、負けたら貴方は死ぬけど。
?:でかい口叩いてられんのも今のうちですぜぃ?
貴:…始めましょうか。
何処からか槍を手にした。
?:一体どっから…?!
貴:あら、槍では無理かしら?なら……
シュッ…
愛刀『闇月華夜』を手にした。
貴:私のもう一つの愛刀にしましょうか。
ジャキ…
?:……。
少年は刀を構え攻撃体制に入っていた。
─ダッ!
貴:……。
ガキン! カッ! キン! ギン!
沖:女の割には剣術が高いですねぃ。
ガッ! キン! キン!
貴:口動かしてる暇なんて無いよ?(ニッ
─ダッ!
一機に畳がけた。
?:……?!
私は少年の首のギリギリで止めた。
貴:さ、私の勝ちよ。
?:…やれやれ参りやした。
貴:そうね…まず貴方の名前聞こうかしら。
沖:俺は沖田総悟でさぁ。あんたは?
貴:私はAA。宜しく、沖田さん。
沖:沖田さんじゃなくていいでさぁ。A姉って呼んでもいいですかぃ?
貴:ええ、良いわよ。総悟。
ポフン…
私は彼の頭に手を乗せた。
沖:……!//
貴:それじゃあね。
沖:今度何か奢りまさぁ。
貴:楽しみにしてるわ。(ニコッ
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作者名:aki | 作成日時:2018年1月21日 10時