44. ヤミ Side ページ45
あれから陽が傾き始めた頃に4人はボロボロになって任務から帰って来た
小僧とAに至っては凄く大怪我してるし
ノエルに背負られて寝ているAは血を流しながら眠っている
俺はそれを見るとソファーから立ち上がって
急いでAの所に行く
「お前ら怪我ひでーな。
Aは無茶すんなって言った筈だったが？」
「俺達より先に行っててセイヒの爺さんや村の皆を守りながら戦っていたんです。」
「…そうか、とにもかくにも誰も死人がでなくてよかったわ」
俺はノエルからAを抱き
治療している最中所々見える痣などの傷に何か聞きたそうだったが察したのか聞いてこなかった。
肩から膝くらいまでのでかいブランケットを
かけさせ俺はAの頭を撫でてから
報告をと思いマグナ達がいる方へ足を進めた
「オマエら散々だったな!!
何はともあれご苦労馬鹿野郎共」
「「うすっ!!」」
「魔法帝に活躍が認められ星が一つ授与されたんだからな!!」
ばーん！ と効果音が入りそうな勢いで星を見せた
「うおおおお、マジっすか!!
っしゃァァ───」
「星!?星って何っスか──────!?」
バネッサがその星について説明を軽くする。
「9つの魔法騎士団はこの星の取得数を名誉として競いあっているのよ
ちなみに今トップは『金色の夜明け』団の70個」
「よし!!これでキリよくマイナス30個だ───!!」
すぅ〜… と星は俺の手から離れて穴の開いた所に当てはまって消えた
「いやー、この前の任務で街を壊さなければ」
「金色の夜明け団とようやくジャスト100差か」
「(え"え"えええええ
マイナスぅぅぅぅ────!!?
先長ぇぇぇぇ)」
「あとこれ今月の給料」
───ジャラ…
「え……うぉぉぉぉぉ 金だァァァ───!!!」
「フンッ…はした金ね」
「バカヤロォォがァァァこれだけあればノモイモが二千個買えるぞォォォ!!!」
「ノモイモ？何よそれ」
「ハージ村原産モソっとした食間の何ともビミョーな味のイモだよォォ」
「初給料おめでと〜〜〜
となれば城下町にショッピングよね！
私空いてるから連れてったげるわ」
「城下町!?」
俺はAの隣に腰を降ろし ｽｩｰ ｽｩｰ と規則正しい寝息をしながら寝ているAに少し落ち着きレヴィアナ…だったか、そいつの名を呼んで容態とかを聞いた
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作者名：黒猫 | 作成日時：2018年10月20日 10時
