37. 雪 ページ38
「………は？」
.
.
『……ふぇ…？』
「知らずにずっと遊んでたのか？」
『う、うん』
あ"ー…
「これは雪っつうの」
『…ゆ…き……？』
僕は何処までも真っ白なその雪をずっと見ていた。
「あー…でも、確かに、Aは知らねぇか」
『…雪って言うの…？』
「そうなんですー。これは冬になると降るんだよ。」
『…不思議、だね』
「そうだな……ほら、雪だるま作るにしても一旦風呂に入ってからにしろ」
『うん、そうする』
────ﾎﾟﾌﾝｯ…!
狼になり ぴとっ とヤミの左脚に体をつけると
「体冷てえじゃねーか…」
と言って僕を抱き上げてアジトに脚を進めていく。
.
『……ヤミ…』
「…なんだ？」
『………一緒に…入って…』
「……あ？」
Aは顔を真っ赤にさせて両方の前足で顔を覆うと きゅうぅ と丸まってしまった。
「……風呂…」
『……？』
「久し振りに一緒に入るか…？」
Aは驚きながらも嬉しそうに
『クゥイーン! (…！……うんっ！//)』
と鳴いて尻尾をぱたぱたさせた。
「(……やっぱり、Aは可愛いな…///)」
.
.
熱で赤くなった顔を隠したいがAを抱いているため
俺はAが見えないように前だけをずっと見て歩いていった。
その後は皆でクリスマスパーティーをして、
美味しいものを食べて、とても楽しくて良い思い出になりました…！
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作者名：黒猫 | 作成日時：2018年10月20日 10時
