21. ページ22
『……』
僕が後ろを振り返り歩き出すとその道は綺麗に左右に別れていった…
『……あの人…確か』
[そうだ…どんな風に闘うのか…興味がある]
『……だね…』
二人が向き合い何かを話していると片方のペアの人が回りに聞こえない声で話す…が、
─ピクッ…!
『……変なこと吐きやがって…』
勿論…僕の狼の耳にはそんな小さな声でも丸聞こえ…隠し事なんて出来やしないよ…?
…て言うか、さっき忠告しておいてあげたのに…
……まあ、いいや。
彼を嘗めてると本当に…酷い目見るんだから…
「…では…始め───!」
「手加減無しだぜ──!?
勝負だアスタ!!フッハ───!」
あの人…アスタって言うんだ…。
『この勝敗…アスタさんの勝ちね… (ボソッ 』
[俺も…主と同意見だ… (ボソッ ]
「遠慮しないでかかって来な!」
「…おう
んじゃ 行くぜ───」
───ザッ
「(速い 高速移動魔法か───…!?)」
「(いや これは…
───ズッ
「え」
───ダゴン !
[あの…アスタという少年……
『……ですね…』
僕はまだ慣れない笑顔をアスタさんに向け見ていた。
「……か…ぺ……」
し──…ん…
「………な……!!」
───ザワザワ
「──オレはテキトーに頑張ってイイ思いをする為に魔法騎士団に入るんじゃねー…
死に物狂いで魔法帝になる為だ」
「……」
「ほォ〜〜〜 (ニヤッ 」
『(……魔法帝って…なんだろ)』
ぼぅっと壁に背を預けながら僕は思ってしまった。
132人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒猫 | 作成日時:2018年10月20日 10時