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02. ヤミside ページ3
人が立ち寄らない森に行き画材を広げて道具を出す
────ﾊﾟｷｯ!
「……っ？！誰だ！」
ばっ と音のした方を振り向く…
其処には綺麗な白銀の毛並みを持った小柄な狼が居た
「(狼…まさか、こいつが "化け物" って言われてた…)」
警戒する俺にその狼は僅かに震えながらも地に座り尻尾を降り俺に敵意が無いことを示していた
口を閉じ耳を伏せ
警戒心のないことを俺に見せる
『……』
「(……って、馬鹿か…。こんな餓鬼が化け物だったら、他のなんざ…もっと化け物だわ…)」
俺は警戒を解き其の狼に自分の右手の平を此方に差し出す
差し出された手を嗅いで ぺろっ と嘗め顔、
不器用に撫でているのが気持ち良さそうに眼を閉じる
俺の心からこいつに対する警戒心は和らいでゆきもう片っ方の手に持っていた物を地に置いてそれを頭に乗せ くしゃくしゃ と撫でる。
其れから俺は毎日あの森に来るようになり狼は俺が来たときにだけ姿を表してはじゃれあったり、絵を描いているのを横でじっと見ている。
俺は回りの奴からは
.
全ての始まりは此処からだった─────
初めてあった時は狼に殺されると思ったが…案外いい奴でそんな狼が "化け物" と言われているのは知っていた…。
だが、こんなにいい奴がそんなんに見えねぇし…それに…あの狼から俺と同じ魔法を感じた
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作者名：黒猫 | 作成日時：2018年10月20日 10時
