15. 入団試験 ページ16
『ねぇ、レヴィアナ…?入団試験って…?』
湖に近いところに座り何処までも透き通って綺麗な水を眺めながら言った。
[あ? 嗚呼…入団試験ってのは、自分の持つ力を団長達に見せて気に入ってもらえたらその団に入れる事が出来るんだ]
『…そう……僕もやって…みようかな…試験』
[ん…?何故だ?]
『んー…見返したい団長がいるから…かな?』
[ほぉ…俺も力を貸してやるぜ! (ニッ ]
『…ありがと、レヴィアナ』
『あ…でも、殺しちゃ…駄目だよ…?』 とレヴィアナの目を見ながら言う
この言葉を聞いてレヴィアナは驚いた表情だったがすぐに微笑み頭に手を乗せた
[嗚呼…主の命令にはちゃんと従う]
[だから安心しろ] と言われ頭を撫でる
[入団したい団とかは決まってるのか?]
『……黒の暴牛…かな』
[嗚呼、彼処の団長は確か闇魔法の持ち主だったな]
『初めて森で出逢った時から……同じ魔を感じたんだ…』
[敏感…って言った方が良いのか?]
『うーん……というよりは野生の勘…かな』
[そうだな]
尻尾を ポスッ と一度だけ振り上げてそのまま地に落ちた
『……でも…やっぱり…本当の事を言うと入る気はない…かな』
[………成る程な…]
『…ふぇ?』
何が成る程なのかよく分かっていない僕にレヴィアナは
[なんでもねぇよ。唯、暗い顔していたからそう思っただけだ…]
と言って僕の膝の上に座って丸まりそのまま眠ってしまった
[(……心が読めるなんざ、言えねーよ…)]
『……? よしよし』
レヴィアナの体を撫でながら青空を眺めていた。
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作者名:黒猫 | 作成日時:2018年10月20日 10時