28話 ページ30
── 中也 Side ──
彼奴が…沈んでいっちまう……
あ、いつ…が…
────ﾋﾟﾁｬﾝｯ…！
手を伸ばす…けど、届かねぇ…んだ
「
「…あ？ はっははっ！殺ったぜ！
俺ぁ、
黒い沼を見つめながらそいつは狂ったように彼奴を殺れたことに喜んでいやがった…
……俺は怒りが押さえれなくなっちまって…
異能を発動させる時…だった。
黒い沼に
俺達もその沼に浸かっていて彼奴がその中心に目を閉じて立っていた。
「良か………ッ!」
彼奴の背中から黒い塊が形を作っているのが見えた…其れを見た瞬間息を飲んだ……
.
.
.
.
「…
背中から黒い
彼奴は未だに目を覚まさずに立っている
「な、んだ…！これは!」
「や…やだ！止めてくれ！殺さないでくれっ!!
わ、悪かった！だから、命だけは…!!
嫌だ…助け…助けてく…れっ……!!!」
───ﾄﾌﾟﾝｯ!
男は黒い沼に呑み込まれていっちまった…
俺は必死に
「おいっ…おい!
「(……っ駄目か。聞こえてねぇ…！)」
.
「さぁ、ジェジェ…やっちゃって？」
割れていた窓から二人の影が見えた。
少し薄い茶色の帽子を被った男は
"ジェジェ" そう言って銃を構える音がし、
まさかと思った
──ｶﾞﾁｬｯ…!
その次の瞬間だった…────
.
────ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞｯ!!
「……なっ?!!」
目の前の
ﾋｭｩｩｩ…───
黒い沼は煙となって風と共に消えていった。
──……ﾎﾟﾋｭﾝｯ!
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作者名：黒猫 | 作成日時：2018年7月29日 16時
