【地縛少年花子くん】七不思議が零番目あやかし神社 (ページ9)

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白状代がヤシロの後ろに行き『封』のお札が
貼られた巾着を持ち上げて

ヤシロがその巾着に手を伸ばす

寧々「花子さんこれなーに?」

普… 花子くんにキラキラと光る物を見せるヤシロ

花子「それは縁結びの… 「縁結び?」」

花子さんの説明をヤシロ

花子「ヤシロそれはダメ返して…」

『それは飲んだら駄目なやつだ…』

と慌てて止めにはいる花子くんと僕に取られる事に
焦ったのか思わず口に含む

花子『「あ───!!」』

花子くんと僕の声が響く

寧々「説明して!!」

花子「わわかったわかった!」

花子「それはね、人魚の鱗」

ため息を一つ吐くと花子くんがポツリと呟く

花子「同じ人魚から取れた鱗を飲んだ者同士は
恐ろしい呪いを受ける代わりに非常に強力な縁で結ばれ…」

花子『「ヤシロ───!!!」』

花子さんの説明の途中で飲みこんだヤシロに叫ぶ僕達2人

『ヤシロその鱗は出さないと呪われる…!』

花子「俺飲むなって…呪われるって…」

寧々「いい」

花子『「え?」』

オロオロする花子くんと僕に力強く答えるヤシロ

寧々「源先輩と両思いになれるなら呪われてもいいっ!

なによ道具持ってるんじゃない

花子さんの…

花子さんの嘘つき!!」

『ヤシロ､それは言いすぎだよ』

寧々「…っ」

悲しそうに言い切るとトイレから駆け出すヤシロ

『ヤシロ…!!』

寂しく佇む普に僕は…

『大丈夫だよ､花子くんはヤシロが使わないように隠していたんでしょ?

僕は手遅れになる前に見つけてくるから､
その間に花子くんは水槽とかを準備しておいてくれる?』

花子「……!// 分かった」

僕は頭を撫でていた手を止めて
僕はヤシロを追いかけて行った

.

廊下の鏡が光によって反射する

その光の指すところに足を踏み入れると…

─── ﾎﾟﾋｭﾝ…!

ﾀﾀｯ…!!

人間から妖猫へと姿を変えて
ヤシロの僅(わず)かな匂いを辿(たど)ってひたすらに走って捜し続ける

『(ここの学園って…こんな広かったっけ
早くしないと魚になって干からびてからじゃ…)』

僕は走る速度を上げて外に向かった