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寧々「(このまま…上手くいけばいいんだけど
でも何かおかしいような気がするのよね
何か…
.
そうだ
.
"何も出来ないから"って理由で私達は身体を集めさせられているはず
じゃあ 電話をかけてきたのは一体誰…？)」
.
光「ここが最深部…なのか？」
花子「だと思うけど…」
律「(……いや、ここには依代がある感じがしない…)」
寧々「(確かにこれまでとなんだか雰囲気が違う じゃあ…
ここに花子くんの言ってた"依代"が…)」
コツン…！
寧々「(何…何か浮いてる…？)」
ズル…
.
ヒュルルルルル
.
.
ルルル…
.
寧々「(底が見えない)」ゾッ…
光「見ろ あそこ！
誰か居る！」
「「「「こっ これは…!!」」」」
────── ジャーン…
.
光「オレ達が集めてきたパーツ…？」
花子「ひでー」
寧々「(コワイ…)」
律「(ふつーに化けもんだな…)」
花子「少年が変な足付けるからぁ」
光「なっ!! テメーが「テキトーでも進める」とか言うからだろ！」
寧々「ああ…バストサイズと左足は完璧なのに…」
花子「ヤシロはこの胸でホントにいいの？」
────パチャン
ぱちゃ
.
ぱちゃ
.
ぱちゃ
.
寧々「(足音!? しかもこっちに近付いて…)」
.
ぱちゃん
.
「ようやく来たのね」
寧々「(この声… 間違いない電話の！)」
寧々「わあ…
(びっくりするくらい綺麗なひと…
これが"ミサキ"さん…？
でも身体がないはずじゃ…)」
スタ スタ スタ スタ
「！！」
ズイ ズイ
.
バ──ン
光「あっ あのぉ その人形は…」
寧々「こ これでも結構頑張って…」
ズズズ…
「「!!」」
「素敵な身体ね！」
寧々「…へ？」
光「そ そんなんでいいのか？」
「実はねとっても困ってたのよ
人間の身体って何で出来てるのかあたしにはさっぱりなんだもの…
でもやっぱり人間のことは人間に聞くのが一番ね
これまで出来上がったどんな身体とも全然違う…
今度はきっと上手くいくわ」
寧々「(今度は…？)」
「そうよね"ミサキ"
さあ 歩いてみせて頂戴な」
ヤコさんが人形に息を吹きかけると ギギギギ ガタガタ と音をたてて歩き出したが、バランスが悪く案の定その人形はすぐに崩れた。
「また失敗なのね 残念だわ…」
寧々「あ あの… 私達の他にも生徒が来ませんでしたか？
その子達は…」
続く
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作者名：黒猫 | 作成日時：2020年3月22日 1時
