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A side…
次に目を開けると其処は二番の境界にいた
.
────ﾊﾟｼｬｯ… ﾊﾟｼｬｯ…!
強制開門して入った二番の境界である
ミサキ階段は僕が知っていた頃の雰囲気とは
また別に…
『ミサキ階段……雰囲気が随分変わったな…
( どうしたんだろ… )』
それに､ いつの間にか怪異の姿になってる
『ん…?』
扉… あそこから行くしかないみたい…
ﾋﾟﾁｬｯ… ﾊﾟｼｬｯ
ｶﾞｺﾝｯ!!
『これで扉が開く筈…なんだけど……ｯ?!!』
扉の前に立って小さな溜め息をついた後
ｶﾞｼｬﾝｯ!! と壊れる音が響き
ｸﾞﾗｯ と視界が反転して気付いた……
どうやら強制開門させた事により
代償か…それによって突然足場が崩れて
滝底に落下する
何故かは知らないけど勿怪が飛び降りてきた
『っと……! 命綱無しのバンジーは危ないよ?
勿怪ちゃん』
2匹の勿怪を空中で捕まえ自分自身の方に
引っ張り腕の中に移動させる
勿怪「シイナがおちてくの みえた」
勿怪「われらも さいしんぶ いく」
『! そう…。 なら､ 確り捕まっていて』
.
───ｺﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞ…!
.
────ﾎﾟﾎﾟ…
.
──────ｺﾞﾎﾞｯ…!
.
─────────ﾊﾞｼｬｧｧｧ!!!
.
『かはっ…! けほっ､ けほっ!!』
無事僕と勿怪2匹は水から脱け出し
最深部に投げ出される
───ｼﾞｬﾘｯ! ｽﾞﾙｯ
『ふぅ… なんとか､ 最深部に着いた…』
勿怪「シイナ」
勿怪「ち でてる」
『あ… 着地に失敗して膝擦りむいちゃったんだ
まぁ…… 痛くないから別に良いんだけど』
派手に擦りむいた両膝から出る血を見ながら言っていると
勿怪「アメ やる」
勿怪「これで なおるか?」
『…!! うん､ ありがとう (ﾆｺｯ)
勿怪ちゃんがくれた飴なめたらこんな怪我
すぐ治るよ!』
僕は勿怪から苺飴を貰って包み紙を開け
中に入っている飴玉をなめながら
勿怪達の頭を撫でた
ふふんっ! と誇らしげにしている勿怪ちゃんが凄く可愛いらしいなと思った僕であった
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作者名：黒猫 | 作成日時：2020年3月22日 1時
