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04 . ページ36

『黄昏時

その階段には犠牲者の血が


どこからともなく滴り落ちる…… か…




まさか、 本当だったなんて…

ニ番…』





僕は美術室のB階段の前まで来ると
真っ赤な血が滴り落ちて
地溜まりができていた

それを見ていて少し不安になる…



『……けど、 こればかりは直接本人に会って
聞き出すしかない…よね』




ジャラ…


『( 確か、 4段目を踏めば二番の境界に行ける筈 )』




他の怪異達の境界にホイホイ行く回数は
かなり減った方だと思う…

けど、 もう… 三番の境界にだけは行きたくない



土籠先生や二番を…






.




もう…



.








.








.






僕の、 せいで…


傷付けさせたくない………





.





今も、 鏡には警戒してる…けど…


.






.




今度、 連れて行かれたりなんかして……


.



それで…




.



七番様のお気に入りの…ヤシロに







.




怪我…させたら……





.







.





今度こそ




.



ここから…彼岸(ひがん)の世界から…






.








.






消される………





『こんな僕より…ヤシロの方が良いに決まってる

だって、 僕は殺人鬼



ヤシロは純粋な心を持つ綺麗な人間




.





(けが)れた心も…血で汚れた手を持つ僕よりも
ヤシロの方が良いって言われるのも…


仕方…ない、 んだ…よね……』






.



視界がぼやけて
目頭が熱くなり目から生暖かい何かが溢れて
足枷の下から血が零れ出来た血溜まりに
重力にしたがって頬から地に落ちていった




──ピチャッ…!

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設定タグ:地縛少年花子くん , 柚木普 , 花子くん   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:黒猫 | 作成日時:2020年3月22日 1時

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