トイレの花子さん 01 . ページ4
───────ねえ知ってる?
この学園にある七不思議の話
全部の正しい話を集めると
何かが起こるんだって…
知らないの?
じゃあ1つだけ教えてあげる
一番有名なお話ね
七不思議の七番目
トイレの花子さん
.
旧校舎3階 女子トイレの3番目
そこには花子さんが居て
呼び出した人の願いを叶えてくれる
でも引き換えに何か大切なものを取られてしまうんだって
呼び出し方はノックを3回
コンコンコン
それから────
寧々「花子さん花子さん いらっしゃいますか」
祈るようにして目を瞑る1人の少女に
ギィ と不気味な音が部屋に響く…
花子「はーあーい」
花子「こっちだよ」
寧々「ひっ」
見知らぬ声に話しかけられ、
ポンと片を叩かれる
あまりの恐怖に後ろを振り向きながら肩を叩いた人物を押し退けるように手で払う
しかし、あるはずの感触はなく、目 の前の人物の体をすり抜けたのだった。
寧々「きゃああああ」
『っ…!(ビクッ!)
叫び声聞こえたんだけど、なんかあった?』
廊下で立ち寝をこいていた僕は叫び声を聞いて目が覚めて
トイレの中に入る
盛大な叫び声に反して男の子の軽快な笑い声が響く
目をゆっくりあけると目の前に学生帽をかぶった昔の制服の男の子が目の前で
"大丈夫?"
と聞いてきた。
寧々「れ、蓮! 寝てたでしょ!
もー…
透ける体 人魂 昔の制服…
あ…あなた…」
僕の背中に隠れて抱きつき
人ならざるものに驚きながらも状況を確認していく
花子「俺は怪異さ
学園七不思議が七番目
『トイレの花子さん』はじめまして」
帽子に触れながら挨拶する花子さん
『七不思議が七番目…ねぇ……』
僕は ぼそっ と呟いて花子くんを見る
寧々「そんなのうそっ!
おかっぱは?赤いスカートは?
しかも男の子だし…」
花子「そーゆーの最近流行らないんだよねー
花子くんって呼んでもイーヨ」
『怪異に流行りなんかあったの?
知らなかったな』
僕は そんなのあったのかー と考えるように
腕を組んで首を こてんっ とさせた
花子「たしかに俺は男だよ
でも性別以外は君が聞いた噂の通り
何か一つを代償に呼び出した者の願いを叶える
君達にもあるんだろ?
聞かせてよ願い事」
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作者名:黒猫 | 作成日時:2020年3月22日 1時