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寧々「この杖…今のうちに隠しちゃった方がいいんじゃ…また来るかも…」
花子「もしかして、 俺のことシンパイ?」
寧々「あっ、 当たり前じゃない!
友達なんだから」
花子「…そう、 ヤシロは人殺しでも仲良く出来るんだ」
花子の言葉に寧々は固まる。
寧々「そ……」
何か言おうと口を開くヤシロに花子さんは
ニコリ と笑顔になる
花子「なーんつって、 冗談冗談」
そう言い、 ヤシロの横を通り過ぎる
花子「その少年は、このままでダイジョーブだよ
また来たところで俺を祓えやしないだろうし…
賑やかなのは大歓迎だ
.
まあ…近々もっと賑やかになりそーだけどね」
花子さんが屋上から去った後、
ヤシロと気絶した光が残った
.
.
.
A side
ジャラ…
『僕は…ぼ、 くは……ひゅ…ッ』
脳内にノイズで過去の嫌な記憶が流れ込んでくる頭を片方の手で押さえながら歩いていく
廊下を歩いているのは
花子くん達が捜している人… A
1人で自分の支配する境界に居ても
相棒達に心配かけちゃうし
余計に寂しさが増すだけだし…
ジャラ……
その前に… これを何とかしないと
妖妃の力でも駄目…だったし、
やっぱり…つかさ君に外して貰うように言った方が1番手っ取り早いのかもしれないけど…
簡単に外してくれる訳ないし
『はぁぁ…… 』
僕は ガシガシ と片方の手で頭を掻いて
行き先もないまま唯その重い足を進めていった
.
廊下には僕が引きずっている
足枷の契れた部分の鎖が地面を擦って
微かに跡を残しているのを知る筈もなかった…
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作者名:黒猫 | 作成日時:2020年3月22日 1時